ドル買い材料不在で、米ドル/円続落7月の安値更新して111円割れ目前

昨日（2017年07月21日）の動向

週末の米ドル/円はさらに円高が進みました。マーケットは、イエレン議長の議会証言を聞いてFRBが年内再利上げに積極的ではないことを知り、米国の経済指標の伸び悩みを見てその思いを強めてドル売りに回りました。オバマケア代替法案が再び見送りでトランプ大統領の経済政策は遅々として進まず、政治面ではロシアゲート疑惑が再燃。ドルを買う状況ではなくなりました。

米ドル/円は、112円台がすでに重くなり、高値は東京時間午後の112.07円まで。NY時間には7月の安値を更新して111.01円まで下落しました。終値は111.142円（前日比-0.723円）。

ユーロ/ドルはECB会合後からの買いの勢いが衰えることなく、2015年8月24日以来の高値1.1683ドルまで上伸。一方、ユーロ/円は130.50円まで上昇したものの、ドル円に連れて129.50円まで反落。

豪ドル/ドルは、豪経済見通しに楽観的だったRBA議事録や、堅調な豪雇用データが材料となって上昇が続いてきましたが、この日は0.7959ドルで勢いを止められ0.7875ドルまで下落。デベル・RBA総裁補佐が、「通貨の強さは経済の調整を混乱させる」と発言したことでマーケットに豪ドルの高値警戒感がでました。豪ドル/ドルと米ドル/円が共に売られたことで、豪ドル/円も89.03円から87.81円まで1円を超えて大きく下げました。。

2017年07月21日のBID値	始値	高値	安値	終値
米ドル/円	111.893	112.075	111.013	111.142
ユーロ/円	130.138	130.502	129.501	129.625
豪ドル/円	89.005	89.033	87.816	87.942

米ドル/円　1時間チャート

ユーロ/円　1時間チャート

豪ドル/円　1時間チャート

本日（2017年07月24日）の展望

【米ドル/円】

レジスタンスは112.10円（2017年07月21日高値圏）、サポートは 110.60円（2017年06月16日安値圏）です。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
米ドル/円	112.10	112.90	110.60	109.25

米ドル/円　5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円のレジスタンスは130.90円（2016年02月08日高値圏）、サポートは 128.55円（2017年07月14日安値圏）です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1720ドル（2015年08月24日高値圏）、サポートは 1.1475ドル（2017年07月20日安値圏）です。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
ユーロ/円	130.90	132.25	128.55	127.40

ユーロ/円　5分足チャート

【豪ドル/円】

レジスタンスは89.05円（2017年07月21日高値圏）、サポートは 87.50円（2017年07月18日安値圏）です。

	レジスタンス R1	レジスタンス R2	サポート S1	サポート S2
豪ドル/円	89.05	90.75	87.50	86.55

豪ドル/円　5分足チャート

※上記各5分足チャートは、当日 2017年07月24日現在のものです。
※コメント欄の語句について　R＝上値抵抗線　S＝下値支持線

本日（2017年07月24日）の主な指標

注目度	発表時間	指標	予想	前回
★★	16:30	(独) 7月製造業購買担当者景気指数（PMI、速報値）	59.2	59.6
★★	16:30	(独) 7月サービス部門購買担当者景気指数（PMI、速報値）	54.3	54.0
★★	17:00	(欧) 7月製造業購買担当者景気指数（PMI、速報値）	57.2	57.4
★★	17:00	(欧) 7月サービス部門購買担当者景気指数（PMI、速報値）	55.4	55.4

※発表時間はいずれも東京時間
※注目度は★低～★★★高で示します

#FX #ドル #円高

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荒地潤プロフィール

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