日本株は配当利回りから見て割安と判断

 日本株は、配当利回りや、PER(株価収益率)などの株価指標で見て、割安と判断しています。長期投資で資産形成に貢献する投資対象と考えています。

日本の長期金利(10年もの新発国債利回り)と東証一部予想配当利回りの推移:1993年5月~2018年7月(23日まで)

注:楽天証券経済研究所が作成


 1993年当時、長期金利が5%あった時、東証一部配当利回りは1%未満でした。この時、長期国債は割安で日本株は割高でした。ところが2018年7月現在、長期金利はゼロ近くに低下しましたが、配当利回りは2%まで上昇しています。今は、長期国債が割高で、日本株が割安と判断しています。

10万円から始める好利回り株投資

 日本株は配当利回りから見て割安で、長期投資対象として魅力的と考えています。ただし、銘柄選択は大切です。人気株に飛び乗って高値づかみとなり、株価が急落すると大きな損失をこうむることもあります。

 これから日本株への投資を考える初心者は、日経平均に連動するインデックスファンドや、10万円以下で買える株への小口投資から始めたらいいと思います。一度に大きな金額を買うのではなく、毎月一定額を買い付けるなど、堅実に投資を増やしていく買い方が良いと思います。

 そこで、今日は、10万円以下で買える好配当利回り株をご紹介します。

スーパースクリーナーを使って銘柄選択

 楽天証券HPでは、さまざまな条件を指定して、その条件に合った銘柄をスクリーニング(抽出)する「スーパースクリーナー」というツールを提供しています。スーパースクリーナーの使い方は、以下をご参照ください。

「スーパースクリーナーを使った銘柄分析方法を動画で解説」

 今日は、スーパースクリーナーを使って選ぶ、10万円以下で投資できる好配当利回り株を、ご紹介します。以下の手順で絞り込みます。

◆10万円以下で買える1,103銘柄を抽出
 まず、東証一部・二部、東証マザーズ、ジャスダック、名証に上場する銘柄について、「投資金額10万円以下」の条件を指定すると、1,103銘柄が出てきます。この1,103銘柄が、2018年7月23日時点で、最小投資単位が10万円以下の銘柄です。

◆予想配当利回りが2.5%以上の58銘柄を抽出
 10万円以下で買える銘柄から、配当利回りが高めのものを抽出します。「配当利回り(予想)が2.5%以上」という条件を加えると、銘柄数は、一気に58銘柄まで減ります。これが、10万円以下で買える好配当利回り株の候補となります。

10万円以下で買える予想配当利回り2.5%以上の58銘柄のうち、予想利回り上位20社:2018年7月23日時点

出所:楽天証券スーパースクリーナー。「市場」東1は東証一部上場、JQはジャスダック上場を示す。「現在値」は7月23日終値。「投資金額」は7月23日終値で最小投資単位(100株)を買うのに必要な金額


 配当利回り(予想)は高ければ高いほど、良いというわけではありません。なぜならば、株の配当利回りは、確定利回りではないからです。業績が悪化して、減配(1株当たり配当金を減らすこと)になり、株価が下がることもあります。好配当利回りを選別する時は、なるべく減配リスクの低い銘柄を選ぶべきです。

 予想配当利回りが高すぎる(5%超)銘柄には、減配リスクの高い銘柄が入る場合もあります。きちんと調査して選別する場合を除き、避けた方が無難です。

◆さらに、時価総額が1,000億円以上の銘柄に絞り込む

 減配リスクの低い銘柄にさらに絞りこむ方法は、いろいろあります。減配リスクが低い銘柄には、一般的に以下のような特色があります。
①時価総額が大きい
②経常利益率が高い
③自己資本比率が高い(借金が少ない)
④景気の影響を受けにくい業種(ディフェンシブ株)
⑤経営者が株主への利益配分に積極的

 すべてを満たす銘柄はありません。上記の1つか2つを満たせば十分と考えます。今日は、一番単純でわかりやすい「時価総額が大きい」という条件で絞り込んでみました。「時価総額1,000億円以上」の条件を加えると、銘柄数は、28に絞り込まれます。