来るかもしれない下落局面、「焦って売らず、恐れて買い控えず」でいきたい

 普通に市場が動くのであれば、10年間に2回くらいは大きな騰落(とうらく)があってもおかしくありません。いつかは下落局面がやってくるはずです。

 そのときiDeCoやつみたてNISAでは、「損失確定」だけは避けてください。そして新規掛け金での投資は継続してください。「含み損は拡大したかもしれないが、新しい掛金は安く買えたのだからよし」と思えるようになれば、上出来です。

「焦って売らず、恐れて買い控えず」というと難しいようですが、よく考えてみれば「定期的な掛金は拠出を継続し投資方針も変更せず」「積み上がった資産については無理に損失確定しない」だけのことです。

 投資初心者にとって下げ相場への対応というのは経験がないことかもしれません。悩んだらぜひ、「何もせずそのまま続ける」という選択をぜひ実行してみてください。