6日発表の6月の米雇用統計は、事前予想によると、失業率は3.8%、NFP(非農業部門雇用者数)は+19.5万人で、平均労働賃金は前月比+0.3%となっています。(表-1)

表-1 過去3ヵ月の推移と今回の予想値 

※矢印は、前月からの変化

 

失業率の改善スピードは予想以上

 相変わらず強気の予想が出ていますが、FRB(米連邦準備制度理事会)にすると、雇用市場は拡大していても労働賃金の上昇が伴わず、物価上昇にもつながっていないので、利上げは慎重に進めるしかないという判断でした。

 ところが失業率を見ると、4.1%で6カ月間横ばい状態を続けていましたが、4月から再び低下を始め、今や3.8%まで下がっています。(表-2,3)

 FRBは、失業率が3.6%まで下がるのは2019年末になると予想していました。現在の水準は想定の約1年先を走っていることになります。

 利上げに対して慎重なFRBですが、失業率が予想をはるかに上回るペースで下がるなかで様子見を続けてしまい、「FRBの政策は緩和的すぎる」という批判も受けたくないのも事実。今の状況では、逆に利上げをしなければいけない状況に追い込まれているとも言えます。