一生で必要なお金はどれくらい?

一生に必要なお金(1世帯当たり)は約3億円といわれています。

 人生にはさまざまなイベントがあります。なかでも、結婚、住宅購入、教育は人生の3大支出と言われています。

 そして、定年退職後も生活水準を保つためには、相応の準備が必要です。

図1:ライフイベントと世帯生活費の推移

※上記はイメージです。また、上記各項目の金額はあくまでも一例です。結婚:挙式・披露宴の金額、住宅購入:土地付注文住宅の購入平均額、教育:幼稚園から大学まで私立、大学は理系のケース(1人当たり)の学費、親の介護:1人当たり介護費用(要介護3)を想定。65歳までの生活費、ゆとりある老後生活を送るための生活費はいずれも夫婦2人当たりの金額。20〜65歳までの生活費は2017年3月末時点
出所:「ゼクシィ結婚トレンド調査2016」株式会社リクルートマーケティングパートナーズ、公益財団法人生命保険文化センター、「2015年度フラット35利用者調査」独立行政法人住宅金融支援機構、「平成26年度子供の学習費調査」文部科学省、「平成28年度教育費負担の実態調査」株式会社日本政策金融公庫、国土交通省、厚生労働省、総務省の情報を基にアセットマネジメントOne作成

 

将来必要とするお金を準備するために

 将来のライフプランを立てて、収入が減る定年退職後も豊かに生きるために、どの程度の利回りで運用するべきかを考えることが重要です。

 例えば、1,000万円を10年間運用した場合、運用利回りによって得られる金額が変わります。

図2:1,000万円を一定の利回りで10年間運用した場合

注:このシミュレーションでは運用にかかる費用や税金などを考慮していません
注:上記は一定の条件に基づく試算を示したものであり、将来の動向や投資成果を示唆・保証するものではありません

 

超低金利が継続

 さらに、わが国では長期にわたり、歴史的な超低金利が継続しています。将来必要とするお金を準備するためには、預金や安全資産を保有するだけでは、お金を増やすのは難しい状況です。

図3:日本10年国債利回りと定期預金平均金利の推移

期間:1997年3月末~2017年3月末(月次、ただし定期預金平均金利は2017年2月末まで)
注:定期預金平均金利は預入金額が1,000万円で1~2年間預けた場合
注:上記は過去の情報であり、将来の運用成果等を示唆・保証するものではありません
出所:日本銀行、ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成

 現在のような超低金利の環境下では、将来のマネープランに向けて、いち早く資産形成に取り組むことが必要です。

 

いつから投資をはじめたらいい?

 では、資産形成のために何をすべきでしょうか。その手段のひとつに「投資」があります。

図4:2,000万円を作るための年齢別投資利回りと毎月の積立金額

※()内は投資期間を表します。

「投資」における3つの要素として、期間、金利、金額がありますが、図4のように、資産形成のために投資をする場合、そのスタートが30歳か、50歳かで、求められる金利や金額が変わります。そのため、なるべく早い段階からスタートラインに立つことが大切です。

 

年利と年数がわかる「72の法則」とは

「72の法則」とは、運用において元本が「2倍」になるような「年利」と「年数」を求めることができる簡易的な法則です。

図:72の法則

「金利×年数=72」を利用して、次のことを求めることができます。

 

投資期間10年で、元本を2倍にするための「金利」を求める

10年間投資して、元本を2倍にするには年利「7.2%」で、運用しなければならない!

 

運用金利0.024%で、元本を2倍にするための「期間」を求める

定期預金の金利が0.024%だとして、元本を2倍にするためには「3,000年」かかる!

 

 このように、まずはライフプランと将来必要なお金を試算した上で、現在の資産と今後の収入を比較し、自分にとって資産形成が必要かどうか、検討してみてはいかがでしょうか。