今週4日発表の4月の米雇用統計は、NFP(非農業部門雇用者数)の予想が+19.0万人と先月から反発、失業率は4.0%まで下がりそうです。平均労働賃金は、前月比+0.2%の予想。

過去3ヵ月の推移と今回の予想値

※矢印は、前月からの変化を示しています。

 

 FOMC(米連邦公開市場委員会)のメンバーは、雇用市場の先行きに楽観的です。カプラン・ダラス連邦準備銀行総裁は、「失業率は今年3.7%まで下がるだろう」と述べています。

 しかし、マーケットが関心を持っているのは、すでに十分すぎるほど低い失業率よりも、非農業部門雇用者数と平均労働賃金のほうです。そこで今回は、過去の動きを参考に、雇用統計後のマーケットの動きを4つのシナリオに分けて考えてみたいと思います。