図表2:ナスダック100やITセクターのトップライン成長見通し

注:予想増収率はBloomberg集計による予想SPS(一株当り売上高/市場予想平均)に基づく 出所:Bloombergのデータをもとに楽天証券経済研究所作成(2018年4月23日)

 

「第4次産業革命」の成長期待に注目するETF

 こうしたナスダック関連株やIT関連株への投資を実践するにあたっては、自ら銘柄を選んで投資をする、あるいは複数の銘柄を組み合わせて分散投資をするより、ETF(上場投資信託)や追加型投資信託を活用するほうがリスク抑制の面で効率的であると考えます。

 参考までに、ナスダックやITセクターに分散投資するETFを下記に一覧しました(図表3)。

 例えば、ナスダック100指数に連動する投資成果を目指すETFは日米双方の取引所に上場されています。東証上場の円建てETF(東証コード:1545)や、米国(NYSE)上場のドル建て海外ETF(ティッカー:QQQ)がそれです。また、米国上場の海外ETFの中には、米国のITセクターに分散投資するETF(ティッカー:VGT、IXN、XLK)を売買することが可能です。

 ちなみに、ユニークな海外ETFとしては、中国のニューエコノミー関連株式(IT関連を中心とする中国の非国営企業)に分散投資するETF(ティッカー:CXSE)もあります。

 これらのソリューション(投資商品)を活用することで、世界経済の成長ダイナミズムを支えるイノベーション(技術革新)や関連企業群の成長期待を享受する一方、個別銘柄のリスクを抑制する分散投資効果も期待可能であることに注目したいと思います。

図表3:ナスダック及びIT関連株式型ETF(参考情報)

出所:Bloombergのデータをもとに楽天証券経済研究所作成(2018年4月23日)