(指標)日経平均

先週の予測

 7~18日の日米首脳会談が注目となるとし、大きなマイナス要因が出なければ、テクニカルや需給面では上に向かっている形なので2万2,000円の心理的フシをぬけると2月7日の2万2,353円を試す動きになるとしました。

結果

 週前半は米国株式の上昇を受け、また、日米首脳会談も順調に終わるという見通しから、先走り買いもあって、前週末の4月13日(金)から4月19日(木)まで5日続伸となり、4月19日には2万2,360円と2月7日の2万2,353円をわずかに上回りました。週の終値では週末要因に加え翌週から本格化する決算発表を前に様子見となって▲28円の2万2,162円で引けました。

今週の予測

 企業決算の本格化や来週からのゴールデンウィークを前に手控えムードとなり、中小型の好決算銘柄中心の個別株物色が想定されます。先週の4月19日は2万2,360円と2月7日の2万2,353円を少し上回ってダブル天井のような形となっており、押し目が深くなると2万2,360円を突破するのに時間がかかることになります。

 

(指標)NYダウ

先週の予測

 1~3月期の決算は、企業業績の好調さが予想されていました。このため、株価の上昇要因になる一方、トランプ政権の国内での不透明さやシリア空爆の影響で相場はもみあいが続くと想定しました。

結果

 週始めは、先週末のシリアへの空爆が限定的で終わったことで拡大懸念が後退。小売、輸送などの企業決算が好調で、さらに経済指標も強い結果となったことで、4月17日(火)には2万4,858ドルまで上昇しました。その後は、半導体関連が売られアップルの大幅安もあって4月18日(水)からは3日続落となり、NYダウは週末は▲201ドルの2万4,462ドルで引けました。週初めの寄り付きは2万4,483ドルでしたが、週の終値は2万4,462ドルと長い上ヒゲの小幅な陰線となっています。

今週の予測

 シリア攻撃もロシアを巻き込んだ戦闘にはならず落ち着きを取り戻し、27日には北朝鮮と韓国の首脳会談も予定されて地政学的リスクが後退。中国との貿易摩擦問題も交渉によって解決するという流れのため、相場には中立要因となって、企業決算や経済・金融政策に注目する場面でしょう。気になるのは10年債利回りが上昇し、2014年1月以来の水準になっていることです。金利の上昇は企業収益の圧迫要因ですので、株式にとっては要注意となります。

 

(指標)ドル/円

先週の予測

 シリア空爆が拡散するようだと円高、日米首脳会談が通商問題で日本が批判されなければ円安へ傾き1ドル=106~108円のレンジを想定しました。

結果

 シリア空爆も限定的なものとなり、日米首脳会談も通商問題で日本に対する強硬な姿勢は目立たなかったことで、ドル買いに傾き一時、107.86円まで上昇し107.59円で引けました。

今週の予測

 29日発表予定の米1~3月期GDP(国内総生産)が拡大基調の予想のため、ドル買いが強まることが想定されます。108円台に乗せた場合、そこからさらにドルが買われるのか注目すべきところです。トランプ大統領は日本の貿易赤字に対して是正が必要と言っていますので、円安進行には限界があると思われます。107~109円のレンジを想定。