スポティファイのサブスクライバーのライフタイム・バリューは25ユーロです。一方、アクイジション・コストは9ユーロです。つまりライフタイム・バリュー対アクイジション・コスト比率は2.7倍であり、それが示唆するところは最初は赤字になっても、なるべく沢山の顧客をアグレッシブに獲得し、ひとたびその顧客が購読をはじめたら、今度はその顧客をなるべく長くつなぎとめるというのが長期的に見れば正しいビジネス戦略になるというわけです。
それは、別の言い方をすれば、目先は利益を犠牲にしてもユーザー数を増やす努力をすべきだということです。ちなみにスポティファイの業績は下のように推移しています。
同社の長期経営目標としては、売上高成長率は年率+25~35%、グロスマージンは30~35%、テクノロジーならびにデベロップメント費用は売上高の12~15%を目指しています。