ブリストル・マイヤーズ・スクイブについて

 ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(ティッカーシンボル:BMY)は1933年に創業された老舗製薬会社です。近年、同社はバイオ薬が好調で製品ポートフォリオのバランスが取れています。

 オプジーボ(ニボルマブ)はバイオ創薬により開発された進行性胃がん治療薬です。オプジーボはT細胞のPD-1と結合して免疫の働きにブレーキがかからないようにする「免疫チェックポイント阻害薬」です。がん免疫療法は体内に備わっている患者自信の免疫力を利用して、がん細胞への攻撃力を高める治療法です。2027年にパテント切れになります。

 エリキュース(アピキサバン)は非弁膜症性心房細動患者の脳卒中と血栓塞栓症の経口薬です。同薬には二つパテントがあり、ひとつは2017年12月に切れましたが、もうひとつは2023年2月まで守られています。

オレンシア(アバタセプト)はバイオ創薬により開発された関節リウマチ薬です。同薬のパテントは欧州では2017年に切れました。米国では2019年に切れる予定です。

スプリセル(ダサチニブ)は抗悪性腫瘍薬です。パテント切れは2020年です。

 

 同社はこれらの他にも6種類の比較的重要でない薬を販売していますが、いずれも売上は頭打ちか漸減中です。

同社の売上高と営業キャッシュフローはよい感じで伸びています。

2017年のEPSが落ち込んでいるように見えるのは減税雇用法による一時要因が原因です。