前日(2月28日)の市場概況

ドル/円:ドル下落後、107円も重く

 米国の中央銀行であるFRB(連邦準備制度理事会)のパウエル議長の議会証言の後は、一時ドル買いが強まったものの、ドル/円は108円台に戻すことができないまま失速。この日は107.52円を高値に、東京時間のうちに107円ちょうどまで下落しました。日銀が、国債買い入れオペで超長期債の購入額を減額したことがきっかけで、日銀の緩和政策の縮小を意識したマーケットがドル売り、円買いに動きました。

 NY時間にはダウ平均が400ドル近く下落。投資家心理が後退する中で107円台も次第に遠くなり、106.56円まで下値を広げました。終値は106.70円(前日比-0.662円)。

 

 

ユーロ/円:昨年2017年9月以来の安値を更新

 円高の動きは、対ドルよりも対クロスにはっきりと現れました。ユーロ/円は、27日の132.17円をトップにして下落。この日は130.03円まで、昨年の2017年9月以来の安値を更新しました。

 

 

NZドル:先安観強まる

 世界景気に敏感なオセアニア通貨は、NY株の大幅下落を受けて弱さが目立ち、NZドル/ドルは0.7205ドルまで下げ幅を拡大。12月から続いてきた上昇トレンドも終わりを迎えたようで、マーケットはNZドル先安観を強めつつあります。円高とNZドル安で、NZドル/円も年初来安値となる76.83円をつけました。(チャート3、4)

 
 

 

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