昨日(2017年07月18日)の動向

マーケットでは、ドル高の勢いが先週末から急速に衰え、この日の米ドル/円は、オープン後の112.68円が高値となって、東京時間に112円割れ。いったん戻したものの、NY時間には再び売りが強まり、111.68円まで下げて今月の安値を更新しました。終値は112.070円(前日比-0.541円)。

ドル売りが強まった背景には、イエレン議長の議会証言のハト派的姿勢と米国のCPIの伸び悩みを受けて米利上げの年内見送り観測が徐々に広がり、米長期金利が下落したことがあります。
さらに、トランプ大統領の経済政策の目玉であるオバマケア代替法案は、共和党内部からも反対者がでて、成立の見込みが薄くなっている状況。また、債務上限時期が税収伸び悩みで予想より早く到来するとの見方も浮上するなど、悪いニュースが重なり、ドルが売られやすい状況になっています。

一方、ユーロ/ドルは、1年2ヵ月ぶりの高値水準となる1.15ドル台に乗せ、1.1583ドルまで上伸。ユーロ/円は129.50円を中心とした動き。
ポンド/ドルも欧州時間の朝に1.3125ドルまで高値を更新。しかし6月英CPIが予想を下回る結果となって、1.3004ドルまで急落。ポンド/円も147.31円の高値から145.40円まで大きく値を下げました。

豪ドル/ドルは堅調に値を伸ばし、欧州時間には2年2ヵ月ぶりの高値水準となる0.79ドル台にのせ、0.7942ドルまで上値を拡大。この日公表のRBA議事録が豪経済に対して強気の見方を示していたことが理由。豪ドル/円も89.13円まで上昇。NZドル/ドルは、第2四半期CPIの結果を受けて東京時間の朝に0.7262ドルまで急落する場面があったものの、その後はドル安の流れに乗って0.7372ドルまで反発しました。

2017年07月18日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 112.612 112.682 111.687 112.070
ユーロ/円 129.260 129.749 129.062 129.482
豪ドル/円 87.832 89.138 87.500 88.740

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2017年07月19日)の展望

【米ドル/円】

レジスタンスは114.00円(2017年07月12日高値圏)、サポートは 111.45円(2017年06月27日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 114.00 114.90 111.45 110.60

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円のレジスタンスは130.90円(2016年02月08日高値圏)、サポートは 128.55円(2017年07月14日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1615ドル(2016年05月03日高値圏)、サポートは 1.1430ドル(2017年07月05日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 130.90 132.25 128.55 127.40

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

レジスタンスは89.15円(2015年12月10日高値圏)、サポートは 87.50円(2017年07月18日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 89.15 90.75 87.50 86.55

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • ※上記各5分足チャートは、当日 2017年07月19日 現在のものです。
  • ※コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2017年07月19日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 17:00 (南ア) 6月消費者物価指数(CPI)(前年同月比) 5.2% 5.4%
★★ 21:30 (米) 6月住宅着工件数(前月比) 6.2% -5.5%
★★ 21:30 (米) 6月建設許可件数(前月比) 2.8% -4.9%
  • ※発表時間はいずれも東京時間
  • ※注目度は★低~★★★高で示します