昨日(2017年07月17日)の動向

週末の海外市場ではドルが大幅下落。米ドル/円は、東京時間につけた113.57円が高値で、NY時間になって112.26円まで急落。6月の米消費者物価(CPI)や小売売上高が、いずれも予想を下回る結果だったことが引き金となりました。

イエレン議長は、「緩やかな利上げが望ましい」と議会で証言しましたが、インフレ率が、FRBが目標とする2%を再び下回り始めたことは懸念材料。このまま伸び悩みが続けば、年内の利上げ見送りの可能性もあります。

週明けの米ドル/円は112.47円でオープン。東京市場が休場ということもあって比較的狭いレンジの取引を続け、NY時間に112.37円まで下げた後、112.86円まで反発。米消費者物価(CPI)が弱い結果だったにもかかわらず、米米長期金利が2.30%台でしっかりしていたことが、米ドル/円を支えました。終値は112.611円(前日比+0.092円)。

ドルが下げるなかで上昇が目立ったのはポンド/ドルで、1.29ドル前半から1.3113ドルまで上げて、昨年9月22日以来の高値をつけました。先週発表された英国の雇用データが強かったことをきっかけに、ポンドの地合いが買戻し優勢に変わりました。また、ソフトブレグジットへの期待が高まっていることも支持材料。ただ週明けにはやや売り戻されて、1.3046ドルまで下落しました。

週明けのユーロ/ドルは、1.1487ドルまで上昇して先週の高値に迫りました。先月末のドラギ総裁の発言がきっかけとなって昨年5月以来の高値圏まで戻したユーロ/ドルですが、上昇が急だっただけに、今週のECB会合でハト派姿勢を強めるとの警戒感もあり、上値追いには慎重さも見えています。

先週0.7595ドルから始まった豪ドル/ドルは、週を通して順調に上値を伸ばし、週明けには0.7838ドルまで上昇。この水準は2015年5月からの強い抵抗ゾーンにあたります。また豪ドル/円は88.27円まで上昇して年初来高値を更新。

2017年07月17日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 112.470 112.865 112.327 112.611
ユーロ/円 128.999 129.463 128.737 129.266
豪ドル/円 87.983 88.274 87.739 87.804

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2017年07月18日)の展望

【米ドル/円】

レジスタンスは114.00円(2017年07月12日高値圏)、サポートは 112.15円(2017年07月03日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 114.00 114.90 112.15 111.45

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円のレジスタンスは130.90円(2016年02月08日高値圏)、サポートは 127.40円(2017年06月30日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1490ドル(2017年07月12日高値圏)、サポートは 1.1310ドル(2017年07月05日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 130.90 132.25 127.40 126.45

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

レジスタンスは88.20円(2017年02月16日高値圏)、サポートは 86.55円(2017年07月10日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 88.20 88.55 86.55 85.65

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • ※上記各5分足チャートは、当日 2017年07月18日 現在のものです。
  • ※コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2017年07月18日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 17:30 (英) 6月消費者物価指数(CPI)(前月比) 0.2% 0.3%
★★ 17:30 (英) 6月消費者物価指数(CPI)(前年同月比) 2.9% 2.9%
★★ 18:00 (独) 7月ZEW景況感調査(期待指数) 18.0 18.6
  • ※発表時間はいずれも東京時間
  • ※注目度は★低~★★★高で示します