昨日(2017年07月12日)の動向
ドルは下落。トランプ大統領のロシアゲート疑惑再燃を嫌気したドル売りは、この日の東京市場でさらに勢いを増し、米ドル/円は113.97円を高値に、113円台前半まで下げ幅を拡大しました。
イエレン議長の議会証言に先立ち、欧州時間に原稿が公表されましたが、今後の利上げについて慎重な内容だったため、米ドル/円は112.92円まで一段と下落。しかし112円台は押し目買いも強く、NY時間には113円台に戻し、終値は113.169円(前日比-0.771円)でした。
イエレン議長は、「今後数年にわたって緩やかに利上げをしていくのが適切」であり、「それほど大幅な利上げは必要ないだろう」との考えも示しました。従来からイエレン議長は慎重だったのですが、見通しに進展がなかったことがマーケットを落胆させ、ドルが売られました。
その一方で、バランスシートの正常化については、「比較的早い段階で開始」と前向き。連銀総裁からも同様の発言が増えていることから、前倒しで9月から実施する可能性もあります。
この日カナダドル/円は大きく動き、1年7ヵ月ぶりの高値となる89.32円まで上昇。カナダ中央銀行は、この日の会合で、政策金利を0.50%から0.75%に引き上げることを発表しました。利上げは7年ぶり。第2四半期GDP見通しが上方修正され、ポロズ・BOC総裁の発言も「これまでのような景気刺激策は必要ない」と非常に強気だったことが、カナダ買いを加速させました。
2017年07月12日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 113.904 | 113.971 | 112.929 | 113.169 |
ユーロ/円 | 130.594 | 130.682 | 129.053 | 129.135 |
豪ドル/円 | 86.984 | 87.048 | 86.643 | 86.866 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2017年07月13日)の展望
【米ドル/円】
レジスタンスは114.00円(2017年07月12日高値圏)、サポートは 112.15円(2017年07月03日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
米ドル/円 | 114.00 | 114.90 | 112.15 | 111.45 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
ユーロ/円のレジスタンスは130.90円(2016年02月08日高値圏)、サポートは 127.40円(2017年06月30日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1530ドル(2016年05月04日高値圏)、サポートは 1.1380ドル(2017年07月11日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
ユーロ/円 | 130.90 | 132.25 | 127.40 | 126.45 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
レジスタンスは87.50円(2017年03月16日高値圏)、サポートは 85.65円(2017年06月29日安値圏)です。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
---|---|---|---|---|
豪ドル/円 | 87.50 | 88.20 | 85.65 | 84.75 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※上記各5分足チャートは、当日 2017年07月13日 現在のものです。
- ※コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2017年07月13日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
★★ | 15:00 | (独) 6月消費者物価指数(CPI、改定値)(前月比) | 0.2% | 0.2% |
★★ | 21:30 | (米) 6月卸売物価指数(PPI)(前月比) | 0.0% | 0.0% |
★★★ | 23:00 | (米) イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、発言 | - | - |
★★ | 27:00 | (米) 6月月次財政収支 | -380億ドル | -884億ドル |
- ※発表時間はいずれも東京時間
- ※注目度は★低~★★★高で示します