(指標)日経平均

先週の予測

 NYダウがもみあい、為替が円高水準のままであれば、日経平均は上値の重たい展開となって2万1,000~2万2,000円のレンジの中でのもみあいになるとしました。しかし、19日(月)は米国市場が休場のため外国人の売り注文が減少した中で、株価先物主導で+428円の2万2,149円となりました。しかし、翌日は大幅反落となり▲224円の2万1,925円とすぐに2万2,000円を割り込み、その後は2万1,626円まで下がり、結果、週の終値は2万1,892円で引けました。

今週の予測

 FRBのパウエル議長の議会証言が注目となります。経済指標の発表もあり結果によっては、長期金利が大きく上昇し株価下落要因、日経平均も連動することになります。海外投資家の売り越しがどこで止まるのか見極める必要があり、出来高増に転換しないと戻りを試すのは厳しい状況となります。

 

(指標)NYダウ

先週の予測

 長期金利の上昇からのVIXショックとなって株価が乱高下しましたが、いったん落ち着いてきています。しかし、警戒心はまだ残っており、トランプ政権のロシア疑惑があることから、相場の方向性は定まらず、もみあいになるとしました。

結果

 連休明けの2月20日(火)は、ウォルマートの決算を嫌気し、利益確定売り優勢に。一時▲335ドルの2万4,884ドルまで下落、▲254ドルの2万4,964ドルと3指標そろって下落しました。
翌日の2月21日(水)もFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録公表を受け、長期金利が一時2.96%となったことで、公表までは+303ドルまで上昇していたNYダウは、一転。▲166ドルの2万4,797ドルで引けました。2月22日(木)は、経済指標が予想を上回ったことでNYダウは+164ドルの2万4,962ドルと3日ぶりに反発しました。

今週の予測

 経済指標の発表の結果により長期金利が上下動し、株価も連動することになります。ただし、今のところVIX指数が落ち着いているので、それほど大きな上下動はないかもしれません。

 この状況で、今週は小売り各社の11~1月の決算が多数予定されており、年末商戦が活発で、さらに減税効果を受けるので追い風になると思われます。小売株が上昇しても長期金利が上昇するようだと全体の株価にとっては上値の重い展開となります。もし下落する場合、引線の終値で2万4,777ドル以下で引けると再び売り転換の形となります。

 

(指標)ドル/円

先週の予測

 円安材料としては、3月利上げ観測が高まれば日米金利差からの円安、一方でユーロが買われるとドル安を受けて円高となり、強弱感が対立1ドル=105.5~107.5円の中でのもみあいとしました。

結果

 前週末に105.55円までの円高となりましたが、先週はドルの安値は106.10円、高値は107.78円で週の終値は106.85円でした。方向感のない展開が続いています。
 今週は、2月27日のパウエル議長の議会証言が注目となります。トランプ政権の税制改革を受けて景気が拡大しているような内容となれば、年3回の利上げが年4回以上を見込む動きとなり、長期金利は上昇が続くことになります。長期金利が上昇してもトランプ政権による貿易是正問題があり、円安のトレンドにはならない状況といえます。106~108円が基本レンジ。