今朝(01月22日)の市場概況

米政府機関の閉鎖で、ドル/円は円高オープン

 米議会は20日までににつなぎ予算で合意できず、米政府機関の一部閉鎖が決定となりました。週明けのドル/円は、オープン後110.41円まで下落。しかしパニック的な売りは見られず、先週の安値圏であるこの水準で支えられたあと、110円台後半まで反発しています。

 ユーロ/ドルは、ドイツのSPD(社会民主党)がメルケル首相の与党との連立を賛成多数で決定したこともあり、1.2272ドルまでユーロ高。

 共和・民主の両党は、早期合意に向けた協議継続を確約していますが、今年の中間選挙をにらんで、お互いに歩み寄る気配は見られず、問題が長期化する懸念もあります。

 

 

前日(01月19日)の市場概況

ドル/円:一時110円台で上値重い

 週末のドル/円は、オープン後の111.12円が高値。東京時間のうちに110円台へ沈下すると、欧州時間には110.49円までドル安/円高が進みました。(チャート1)

 円買いとなったきっかけは、「日銀が物価目標2%達成に自信を持っている」との報道。ECB(欧州中央銀行)やBOE(英国中央銀行)などの中央銀行が、緩和政策を卒業して次々と金融政策の正常化に向かう中で、次は日銀の番という期待が広がったためです。

 その後は反動で戻しましたが、米政府機関の閉鎖リスクも気になり積極的に買い上げる勇気はなく、111円台に戻れないまま、終値は110.821円(前日比-0.252円)。

 

ユーロ/ドル:一時は1.23ドルに接近も…

 マーケットがドル売りに傾くなか、ユーロ/ドルは1.2295ドルまで上昇しました。ただその後は徐々に失速して1.2214ドルまで下落。(チャート2)

 

ユーロ/円:再び134円台に接近

 ユーロ/円は上値重く取引。ドル/円の戻りが鈍いなか、136.03円が高値となってユーロ/ドルと共に下落。NY時間には135.18円まで売られ、134円台に再接近しました。(チャート3)