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株主優待が魅力的なインバウンド関連株
窪田 真之
3分でわかる!今日の投資戦略
楽天証券経済研究所の窪田真之と香川 睦が、日本株市場の分析と投資戦略を毎営業日レポートします。 ともに元ファンドマネージャーであり、国内外のマーケット動向に精通。運用者、分析者と…

株主優待が魅力的なインバウンド関連株

2018/1/17
・外国人観光客の増加が止まらない!
・インバウンド・バブル崩壊を経て、再びインバウンド消費が大きく伸びる局面に
・株主優待が魅力的なインバウンド関連株
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外国人観光客の増加が止まらない!

 日本政府観光局(JNTO)が16日に発表した、2017年の訪日外国人観光客の数は、前年比19.3%増の2,869万900人で、過去最高を更新しました。

東日本大震災の影響で2011年3~4月に一時大きく減ったことを除くと、過去6年間、一貫して伸び続けています。

訪日外国人観光客数の推移:2011年1月~2017年12月

出所:日本政府観光局(JNTO)より楽天証券経済研究所が作成

 国別で一番多いのは中国からの観光客で、前年比15.4%増の735万5,800人でした。次に多いのが韓国で、40.3%増の714万200人でした。最近の日韓関係冷え込みの影響は、見られません。

 3番目に多いのは台湾からの観光客で、前年比9.5%増の456万4,100人でした。4番目は香港で21.3%増の223万1,500人、5番目は米国で10.6%増の137万5,000人でした。

 円安が、外国人観光客の増加に貢献している面もありますが、それより大きいのは、以下3点です。

日本が観光地として魅力的であること

アジアで、中間層(富裕層と貧困層の中間にある層)の所得が、海外旅行ができるくらいまで増加してきたこと

日本政府が、観光ビザ発給の要件緩和など、海外からの観光客誘致策を取ってきたこと

 

インバウンド・バブル崩壊を経て、再びインバウンド消費が大きく伸びる局面に

 訪日外国人観光客による日本国内での消費支出を「インバウンド消費」と呼びます。外国人観光客の数が一貫して伸び続けていることを見ると、インバウンド消費も安定的に伸びているかとの印象を受けますが、実態は異なります。

 2015年は「インバウンド・バブル発生」の年、2016年は「インバウンド・バブル崩壊」の年、2017年は「インバウンド・ブーム復活」の年となりました。

2015年「インバウンド・バブル発生」

 2015年は、中国人観光客の爆買いに牽引されて、インバウンド消費が急激に拡大し、「インバウンド・バブル」が生じました。外国人観光客の買い物が入りやすい全国百貨店売上で、免税売上高(外国人の買い物)は、前年比で90%も伸びています。

 2015年は、インバウンド関連株(インバウンド消費の増加で恩恵を受ける銘柄)の株価が軒並み急騰しました。

2016年「インバウンド・バブル崩壊」

 ところが、2016年は一転して、「インバウンド・バブル崩壊」の年となりました。外国人観光客の数は増えましたが、一人当たりの買い物額が大きく減ったからです。百貨店の免税売上高は、前年比で5%減少しました。この年、円高が進んだ影響もありますが、それよりも大きかったのは、2016年4月に中国政府が、観光客が持ち込む商品にかける関税を大幅に引き上げたことです。これで、4月から中国人の爆買いが、一気に沈静化しました。

 インバウンド関連株は、軒並み急落しました。

2017年「インバウンド・ブーム復活」

 外国人観光客の数が伸び続けていることから、再び、インバウンド消費は増加に転じました。2017年1~11月で、百貨店の免税売上高は、前年比47%も増加しています。

 自分のために買う「お土産」が、増加を続けています。2015年のインバウンド・バブル時とは、買い物の傾向が変わってきています。

 日本製品の安全性への信頼が高いことから、自分の体に取り込むものがよく売れるようになりました。化粧品・食料品・医薬品などが、好調です。また、モノばかりではなく、日本での体験にも、お金をかけるようになりました。「コト消費」といわれるものです。その恩恵を受ける銘柄の業績が好調です。この傾向は、2018年も続くと予想しています。

 

株主優待が魅力的なインバウンド関連株

 インバウンド消費拡大で恩恵を受ける銘柄は、電鉄・小売り・サービス・化粧品トイレタリー・食料品などの産業に多数あります。

 これらの産業には、魅力的な株主優待を提供している銘柄が多数あります。以下に、株主優待が魅力的で、インバウンド消費拡大の恩恵を受け、業績が堅調な、投資の参考銘柄を掲げます。

電鉄業で注目できるJR4社

JR東日本(9020)JR東海(9022)JR西日本(9021)JR九州(9142)は、新幹線や観光列車、関連ビジネス(ホテルやレジャー施設運営)の需要拡大で恩恵を受け、最高益を更新、あるいは最高益に近い利益をあげています。

JR各社は、株主優待でも人気があります。上記の銘柄名をクリックすると、弊社HP上の銘柄情報ページに移ります。以下に、JR東日本(9020)の例をあげています。そこで、大きな赤い矢印で示した「株主優待」のボタンをクリックすると、同社の株主優待内容を見ることができます。

 

楽天証券HP内の「JR東日本」銘柄情報ページ

 JR東日本(9020)は、新幹線の乗車券・特急利用料金などが2割引きになる株主優待割引券を、3月末に100株保有する株主に対し、1枚贈ります。有効期限は1年です。有効期限内に使う予定がなければ、ネットで売却することもできます。「JR東日本 優待券 売却」で検索すると、さまざまな買取価格が出てきます。買い取り価格は、時々の需給で変動します。有効期限が短すぎると、売却できないこともあります。

 JR東日本を100株保有すると、JR東日本グループが提供する宿泊施設やレストラン、駅レンタカー、GALA湯沢スキー場リフト券・レンタル料金、リラクゼ利用料金などが割引になる株主サービス券も贈られます。詳しい内容は、同社HPまたは、弊社HPで確認してください。株主優待内容は、予告なしに変更されることもありますので、最新の情報をチェックするようにしてください。

◆私鉄各社にも注目

 私鉄各社にも、株主優待が魅力的で、かつ、インバウンド需要拡大で恩恵を受けている銘柄が多数あります。JR各社ほど競争力はないので、JR各社ほどの投資魅力はありませんが、長期投資の対象として、保有していても良いと考えています。

 具体的な銘柄は、レポート末尾の「もっと読む!著者のおすすめ バックナンバー3」の中にある、以下のレポートを参照してください。

2017年12月28日「外国人観光客の増加が止まらない!インバウンド関連株に注目」

 

◆小売業でビックカメラ(3048)、サービス業でオリエンタルランド(4661)に注目

 株主優待が魅力的で、インバウンド消費拡大の恩恵を受ける銘柄として、ビックカメラ(3048)オリエンタルランド(4661)にも注目しています。

 両社とも、長期保有の株主を優遇する内容としています。長く保有すると、優待内容が増えるようになっています。詳しい内容は、各社HPまたは弊社HPで確認してください。

また、小売業・サービス業のインバウンド関連株についてのもう少し詳しい説明は、12月28日のレポートを参照してください。

 

便利な優待検索機能もご活用ください

自分で、魅力的な株主優待銘柄を探したい人のために、弊社HP内で、さまざまな優待銘柄を検索できる機能を充実させました。以下をクリックしていただくと、優待検索のページに移動します。

「株主優待検索」

 

▼もっと読む!著者おすすめのバックナンバー3

2018年1月11日:株主優待銘柄はいつ買う?権利落ち直前の買いは有利か?

2017年12月28日:外国人観光客の増加が止まらない!インバウンド関連株に再び注目

2017年11月28日:株主優待の魅力とリスク。失敗しないための5つのポイント

 

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