前日(12月07日)の市場概況

ドル/円:113円台に反発

 6日のマーケットで下落したドル/円は、112円で胴体をこすりましたがすぐに浮上。この日は113円を回復しました。日経平均株価が大きく戻したことが安堵感となり、リスク選好姿勢がマーケットに戻りました。

 ドル/円は、東京時間の122.21円を安値に、NY時間終盤には113.15円まで上値を伸ばして、11月16日以来の高値をつけました。終値は113.091円(前日比+0.805円)。終値が103円台に乗せたのは、11月16日以来(チャート1)。

今夜、米雇用統計発表

 本日は11月の米雇用統計が発表されます。市場予想では、NFP(非農業部門雇用者数)が+19.5万人(前回+26.1万人)、失業率4.1%(前回4.1%)となっています。20万人には届かないとみているようですが、今年のNFPの月平均は17.3万人なので、特に弱気というわけではありません。ただ、ダウンサイドリスクには注意が必要でしょう。

 関心の高い平均労働賃金は、前月比0.3%上昇(前回0.0%)の予想。来週利上げ予定のFOMC(米連邦公開市場委員会)にとっては、心強い材料になりそうです。

ポンド:今日、EU大統領が記者会見

 ポンド/ドルは、ブレグジット交渉を巡るニュースで一喜一憂の展開。欧州時間に1.3319ドルまで下げたあと、1.3483ドルへ急上昇しました(チャート2)。

 本日の東京時間夕方に、トゥスクEU(欧州連合)大統領がブレグジット交渉について声明を発表する予定。アイルランドとの国境問題に一応の決着がつき、英国にとって重要な、通商協議に進む可能性が出ています。

ユーロ:下落続く

 ユーロ/ドルは12月になってから連日下値を切り下げ、この日は11月22日以来の安値となる1.1771ドルまで下値を広げました(チャート3)。

豪ドル:貿易収支後に売りが加速

 豪ドルはさえない経済指標が続いています。6日に発表された7~9月期GDPは予想を下回り、この日は10月の貿易収支の黒字幅が大幅に縮小。豪ドル/ドルは、約半年ぶり安値となる0.7504ドルまで下落しました(チャート4)。

 

この指標を見逃すな!!12月8日の注目イベント

米11月雇用統計