すべての卵を一つのカゴに盛るな

「Don’t put all your eggs in one basket(すべての卵を一つのカゴに盛るな)」。

 これは、分散投資の意義を言い表す米国の格言です。

 資産運用の際、多種類の銘柄や資産(市場)を組み合わせることで、運用リスクをできるだけ低減させることを見事に表しています。

 この格言に従うなら、株式と異なる値動きが多い債券を組み合わせたり、国内だけでなく外国の資産(外貨建て資産)を加える国際分散投資を展開していくことが、為替リスクも含めた運用リスク全体を和らげることにつながります(図表1)。

 実際、世界中の公的年金の運用では、株式、債券、不動産、商品など、値動きや特徴の異なる国際分散投資を展開しています。

 こういった分散投資は、投資成果を安定的に積み重ねていく目的で編み出された「資産形成の王道」とも言えるでしょう。

図表1:国際分散投資の意義(イメージ図)

  注:上記は参考情報としてのイメージ図 出所:楽天証券経済研究所作成