facebook twitter
日経平均の過熱度チェック!移動平均かい離率、騰落レシオ、裁定買い残で診断
窪田 真之
3分でわかる!今日の投資戦略〔平日毎朝8時掲載〕
楽天証券経済研究所の窪田真之と香川 睦が、日本株市場の分析と投資戦略をレポートします。 ともに元ファンドマネージャーであり、国内外のマーケット動向に精通。運用者、分析者としての幅…

日経平均の過熱度チェック!移動平均かい離率、騰落レシオ、裁定買い残で診断

2017/11/21
・13週移動平均線からのかい離率を見ると、過熱感は低下
・騰落レシオで見ると、過熱感はかなり薄れた
・裁定買い残高は、まだ警戒を要する水準とは言えない
・日経平均の過熱感は低下したが、日柄調整がまだ十分とは言えない
facebook twitter メールで送る 印刷

13週移動平均線からのかい離率を見ると、過熱感は低下

 日経平均のスピード調整が続いています。9月後半から勢いよく上げてきた日経平均は11月9日に一時2万3,382円をつけました。ところが、上昇ピッチが速すぎて過熱感が出たため、そこから急落。今しばらく、スピード調整が続くと考えています。

 本連載でお伝えしている通り、私は、スピード調整が終われば、日経平均は再び上値トライすると予想しています。景気・企業業績が好調で、日経平均のPER(株価収益率)が15倍を割れるところまで低下しているからです。

 さて、それでは、短期的な過熱感は、いつごろ、払拭されるでしょうか? 実は、過熱感は、すでにかなり低下しています。それを、13週移動平均線からの「かい離率」「騰落レシオ」「裁定買い残高」から見てみましょう。今日は、指標の説明は割愛し、結論だけ述べます。

 まず、13週移動平均線からの上方かい離率を見ます。

日経平均の13週移動平均線からのかい離率:2012年1月4日~2017年11月20日

出所:楽天証券経済研究所が作成

 日経平均の上昇ピッチが速く、13週移動平均線からの上方かい離率が10%を超えると、過熱感が意識されます(上の図で、下向きに矢印をつけたところ)。その後、スピード調整に入る可能性が高いといえます。

 今回は、上方かい離率が10%を超えたところで、スピード調整に入りました。ただし、11月20日時点で、かい離率は5.3%まで縮小しており、過熱感はかなり低下したと言えます。
上方かい離率が何パーセントまで拡大したら調整するかは、その時々の環境により、異なります。2013年の年初からの急騰では、上方かい離率が10%を超えても買いの勢いが衰えず、一時16%までかい離が拡大してから急落しました。

 逆に、13週移動平均線からの下方かい離率が10%を超えると、売られすぎ感が強まります(上の図で、上向きに矢印をつけたところ)。その後、相場はリバウンドに入る可能性が高まると言えます。

騰落レシオで見ると、過熱感はかなり薄れた

 東証一部の騰落レシオ(25日移動平均線)は11月20日時点で既に106まで低下しており、過熱感はありません。ただし、日経平均の騰落レシオ(25日移動平均線)は127で、過熱感が少し残ります。

 東証一部全体の騰落レシオの推移を見ると、以下の通りです。

東証一部の騰落レシオ(25日移動平均線)推移:2012年1月4日~2017年11月20日

出所:楽天証券経済研究所が作成

 

 騰落レシオが140を超えると、過熱感が高まり、150を超えると、相場がスピード調整に入る可能性が高まります。今回の上昇局面で、東証一部全体の騰落レシオは、140まで上昇せずに反落しました。東証一部全体で見ると、過熱感はすでにありません。

 ただし、外国人投資家が日経平均先物を買い上がったことから、日経平均には過熱感が出ました。日経平均の騰落レシオは、11月7日に171まで上昇した後、11月20日時点では、127まで低下しています。まだ、若干、過熱感が残ります。

裁定買い残高は、まだ警戒を要する水準とは言えない

 近年、裁定買い残高が3.5兆~4兆円まで増加した後、日経平均は反落局面に入っていました。あしもと、裁定買い残高は、2.9兆円までしか増えていません。まだ警戒を要する水準とは、考えていません。

 裁定買い残の見方について詳しい説明が必要な方は、以下レポートをご参照ください。
11月7日「外国人の買いはいつまで続く?裁定買い残から考える

日経平均と裁定買い残の推移:2007年1月~2017年11月(20日まで)

注:楽天証券経済研究所が作成

 

日経平均の過熱感は低下したが、日柄調整がまだ十分とは言えない

 過熱感はすでにかなり低下したと考えています。それでは、日経平均はすぐにでも反発局面に入れるでしょうか? 私は、時期尚早と考えます。日柄調整が十分でないからです。

 わかりやすく言い換えると、相場が過熱して反落してから、まだ日が浅いということです。もっと日数が経過しないことには、本格的な反発機運が熟しません。

 テクニカル分析で見ると、日経平均がスピード調整に入ってから少なくとも1カ月以上たたないと、日柄が十分となりません。値幅で言うと、一度、2万2,000円を割れたほうが、反発しやすくなると思います。

 実際に、いつ、どこで日経平均が底打ちするか予想するのは、困難です。あまり短期志向になりすぎず、長期的な視点で投資を考えたほうが良いと思います。

【この記事に対するアンケート回答はこちらから】

トウシルのオススメ記事

▲トウシルトップページへ

 

 
世界のリスク
はじめての下落相場
年末高
ラクしてちょい稼
このレポートについてご意見・ご感想をお聞かせください日経平均の過熱度チェック!移動平均かい離率、騰落レシオ、裁定買い残で診断

本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。

記事についてのアンケート回答確認

日経平均の過熱度チェック!移動平均かい離率、騰落レシオ、裁定買い残で診断

今回のレポートはいかがでしたか?
コメント
世界のリスク
 
年末高
 
投資ワクワク
 
お宝優待株
 
投資の失敗
 
はじめての下落相場
 
はじめよう株主優待生活
 
人気ブロガー
 
NISAつみたてNISAロールオーバー
 
老後破綻
 
動画でわかる
 
メールマガジン

直近1日の記事を配信します

配信:平日毎営業日配信
祝日・GW・夏季/冬季休暇 を除く

公式SNS

タイムリーな情報を
ゲットできます

配信:記事配信時 随時
facebookおよびTwitterには一部配信しない記事もあります

TOP
×
トウシル メールマガジン および SNSについて
メールマガジン 申込み

トウシルメールマガジンではレポートやコンテンツ等、直近1日の記事をお知らせします。
本メールは配信希望のお客様に平日毎日お届けしております。
リアルタイムでの情報取得は、公式SNS(facebook、twitter)もあわせてご利用ください。

  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。
メールマガジン サンプル
メールマガジンサンプル
  • 「メールマガジン 選択/受付」画面から購読を選択できます。
  • 楽天証券のメルマガをすでに配信希望にされている方は、
    初期設定としては購読申し込みとなっている場合があります。
  • メールマガジン購読申し込みには、楽天証券会員登録(口座開設)が必要となります。
Gmailサービスをご利用の方へ
メールマガジンを受信時正しく表示されないことがございます。あらかじめご了承ください。