前日(11月16日)の市場概況

ドル/円:113円に戻す

 前日112.47円台まで売られたドル/円ですが、この日は日経平均株価が7営業日ぶりに値上がりしたことに気を良くして、あっさりと113円台を回復。欧州時間には113.31円まで上値を伸ばしましたが、売りも強くNY時間には112.72円まで下押し。この日のレンジになりました。

 さらにNY市場終盤には、トランプ政権の税制改革法案が米議会下院で可決された安心感で、再び113円台に戻しました。ただ前日の高値にチャレンジするような勢いはなく、終値は113.02円(前日比+0.158円)(チャート1)

 

 

ユーロ/ドル:1.18ドル重い

 前日に1カ月ぶりの高値となる1.1859ドルをつけたユーロ/ドルは、1.18ドルを維持できず、1.1756ドルまで緩やかに下げました。(チャート2)

 

 

ポンド/ドル:1.32ドル重い

 ポンド/ドルは、9月小売売上高が予想より良かったこともあり、1.3207ドルまで上昇。ただ、BOE(英国中央銀行)に追加利上げを促すほど強くもなく、上値は限定的。1.32ドル台はキープできませんでした。(チャート3)

 

 

豪ドル/ドル:雇用データ後に反発

 この日発表された豪10月の雇用データは、就業者数が予想を下回りました。ただ内訳を見ると、パートタイムが減り正規雇用が大きく増えていて、雇用市場は健全との評価。豪ドル/ドルは0.7567ドルまで4カ月ぶりの安値を更新したあと、0.7608ドルまで反発しました。(チャート4)

 

 

この指標を見逃すな!! 11月17日の注目イベント

カナダCPI

 カナダの10月消費者物価指数は、前月比0.1%に低下の予想。カナダの物価は、カナダ高の影響で伸び悩む状況で、BoC(カナダ中央銀行)のインフレ目標を下回る可能性が高まっています。ポロズ・カナダ銀行総裁は「政策金利の調整には慎重」と発言。追加利上げはしばらく様子見になりそうです。