前日(11月13日)の市場概況

ドル/円:113円が堅いのか、114円が重いのか・・・

 週明け113.44円でオープンしたドル/円は、狭いレンジ取引が継続。113円台後半には売りが控え、高値は113.71円まで。一方、安値は113.24円。終値は113.617円(前日比+0.109円)でした。(チャート1)

 日本のファンダメンタルズが上向く一方、米国では期待のトランプ減税が延期になりそうな気配が濃厚で、マーケットのセンチメントはドル売り/円買いに傾いています。今月の安値113.09円を下抜けするなら、112円台半ばへ一気に進む可能性もあります。

 明日は日本のGDP(国内総生産)が発表されます。第3四半期は、前期比0.4%、年率換算で1.5%の予想で、前期(0.6%、1.5%)に比べて成長率が鈍化。とはいえ見通しは楽観的で、物価の底打ち感や最近のタイトな労働市場を考えると、第4四半期から来年にかけて盛り返すとの見方が強まっています。

 

 

ユーロ/ドル:今日はユーロ圏の指標が集中!

 ユーロ/ドルは、1.637ドルから1.1675ドルまでじりじり上値を伸ばし、先週の高値に迫りました。ただ、全体的には小動き。(チャート2)

 本日は、ドイツと欧州のGDPが発表されます。ドイツの第3四半期GDPは、前期比0.6%(前回0.6%)、前年同期比2.3%(前回2.1%)の予想。欧州の第3四半期GDPは前期比0.6%、前年同期比2.5%と、速報値から横ばいの予想ですが、先に発表された欧州PMI(購買担当者指数)が強い数字だったことから上昇修正の可能性もあります。また、ドイツCPI(消費者物価指数)は前回から横ばいの前月比0.0%の予想。

 

 

ポンド:急落

 ブレグジット交渉を巡る英議会内部の対立から、下院の40名がメイ首相に対する不信任案に署名したとの新聞報道で、ポンドが急落。48名以上の賛成で不信任案が成立することになり、閣僚の辞任も相次ぐなか、メイ首相は崖っぷちに追いつめられています。しかし問題は、次の首相が誰になるのかまったく見えていないことです。内憂外患の状況でポンドの一段の下落リスクが高まっています。

 ポンド/ドルは、東京時間に1.3180ドルから70ポイント以上も大きく下落。欧州時間になるとさらに売りが強まり、一時1.3061ドルまで下落しました。ただ、売り一巡後は1.31ドル台まで回復。(チャート3、4)

 また、今日は英国のCPIの発表があります。予想は前年同期比3.1%(前回3.0%)。今月2日に10年ぶりの利上げを実施したBOE(英国中央銀行)は、今後3年間で2回程度の追加利上げの見通しを示しています。ただ、英国のインフレ率は現在がほぼピークで、次年度以降は緩やかに下落するとの見方もあり、BOEの利上げは減ることはあっても増えることはなさそうです。

 
 
 

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