日本株への影響

 米国大統領選が終わった後、米国株が順調に上昇していけば、日本株にも追い風となります。

 勝者がハリス氏であれトランプ氏であれ、米景気が失速することなく緩やかな拡大を続け、かつ、インフレが再び高騰することがなければ、米国株にも日本株にも追い風となります。

 つまり、どちらが大統領になっても、最終的には米景気がソフトランディングに向かうことができるか否かで、株式市場の方向性は決まると思われます。米景気ソフトランディングが実現し、日本も緩やかな景気拡大が続くならば、日米株式は好調に推移すると思います。楽天証券では、70%の確率で、米景気はソフトランディングに向かうと予想しています。

 一方、30%の確率で、米景気がハードランディングに向かうリスクもあります。ハリス氏が勝利して、法人増税など株式市場にネガティブな政策を強く押し出す場合、あるいは、トランプ氏が勝利して、輸入関税の引き上げを強く押し出し、米国のインフレが再び高騰させる場合には、注意が必要です。