THE S&P 500 MARKET: 2024年7月

 7月前半の株式市場は年初来の上昇基調が持続し(なお、2023年は24.23%上昇し、配当込みのトータルリターンはプラス26.29%) 、最高値の更新が続きました(7月の最高値更新回数は7回 、年初来では38回。2023年は0回)。7月16日が最後の最高値更新となりましたが(終値での最高値は5,667.20、取引時間中の最高値は5,669,67)、その時点でS&P500指数の月初からの上昇率は3.79%、年初来では18.90%でした。しかし、翌日の7月17日以降、市場の潮目と経済環境が変化し、大型株から小型株へと投資先を移す動きが、特に情報技術 セクター(マグニフィセントセブン銘柄を含む)で顕著となりました。その後、S&P500指数は4.72%下落して、月初からの騰落率がマイナスに落ち込みました(1.12%下落)。しかし、再び買い戻す動きが強まり(底値買いも見られました)、市場は押し上げられました。S&P500指数は月の最終日に1.58%の力強い上昇を記録しました(市場に優しいFRBに対する期待感も一役買いました)。最終的に7月のS&P500指数は1.13%上昇(配当込みのトータルリターンは1.22%)となり、2024年に入って2度目の月間騰落率がマイナスとなる事態を回避しました(4月の騰落率は4.16%の下落、配当込みのトータルリターンはマイナス4.08%)。なお、6月は3.47%上昇 (同プラス3.59%)、5月は4.80%上昇(同プラス4.96%)で、過去3カ月間の騰落率は9.66%上昇となりました(同プラス10.05%)。年初来では15.78%上昇となり(同プラス16.70%)、年率換算にすると28.26%上昇(同プラス29.99%)に相当します。 7月は値上がり銘柄数が364銘柄に増え、値下がり銘柄数が139銘柄に減少しました(6月末時点での年初来では、値上がり銘柄数が301銘柄に対し、値下がり銘柄数は200銘柄)。また、7月は22営業日のうち14営業日で上昇しました(6月は19営業日のうち12営業日で上昇。年初来では146営業日のうち82営業日で上昇)。さらに11セクターのうち 9セクターが上昇しました(6月は5セクターが上昇)、出来高は前月比10%減 (営業日数調整後)、前年同月比では4%減となりました。

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