THE S&P 500 MARKET: 2024年6月

 6月は年初来の上昇基調が持続し、S&P500指数は3.47%上昇(配当込みのトータルリターンはプラス3.59%)となりました(2023年は24.23%上昇、トータルリターンはプラス26.29%)。終値での最高値を月内に7回更新しましたが(年初来では31回、2023年は0回)、値下がり銘柄数(301銘柄)が値上がり銘柄数(201銘柄)を上回りました。5月は幅広く上昇して4.80%上昇(同プラス4.96%)、4月は限定的ながら幅広く下落して4.16%下落(同マイナス4.08%)でしたが、4月はもはや、良い兆候とは言えませんがそれほど懸念することのない、はるか遠い記憶となっています。2024年第2四半期の3カ月間では3.92%上昇(同プラス4.28%)ですが、ここでも値下がり銘柄数(304銘柄)が値上がり銘柄数(199銘柄)を上回り、上位集中の不均衡な構造が浮き彫りになりました。2024年第1四半期が上位集中ではなかったとは言いませんが、値上がり銘柄数(369銘柄)が値下がり銘柄数(134銘柄)を大幅に上回り、全体で10.16%上昇(同プラス10.56%)でした。年初来でみると、S&P500指数は14.48%上昇(同プラス15.29%)となり、年率換算すると31.18%上昇(同プラス33.05%)に相当します。年初来では値上がり銘柄数(301銘柄)が値下がり銘柄数(200銘柄)を上回っています(5月末時点では値上がり銘柄数が312銘柄、値下がり銘柄数が189銘柄でした。6月は19営業日中12営業日で上昇し(5月は22営業日中14営業日で上昇)、年初来では124営業日中69営業日で上昇しています。6月は11セクター中5セクターが上昇しました(5月は10セクターが上昇)。出来高は前月比で1%増(営業日数調整後)、前年同月比では4%減でした。

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