6位:コメダHD(3543)

権利付き最終月:8月、2月[貸借銘柄]
株価:2,716円(2024年7月4日終値)
配当利回り:1.96%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で1,000円分の自社電子マネー
その他条件:一部除外店舗あり。2月末時点の株主で3年以上継続保有(株主名簿に同一株主番号で連続7回以上記載)かつ300株以上保有の場合1,000円増
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 第6位は「珈琲所コメダ珈琲店」を運営するコメダホールディングス。

 8月・2月末に100株以上保有で一律、株主優待用のプリペイドカード「KOMECA」に1,000円分の優待金額がチャージされます。

 また、2月末に300株(投資金額約81万4,800円)以上を3年以上継続保有すると1,000円分が追加チャージされる長期保有株主優待制度もあります。

 同社はフランチャイズ(加盟店に経営ノウハウを教える対価としてロイヤルティで稼ぐ経営手法)で積極的な新店舗拡大を続けており、営業利益率が約20%と飲食業界の中ではかなり高いことで有名です。

 FC店舗の拡大や値上げ効果もあり、2024年2月期は過去最高益を更新。今期2025年2月期も最高益更新が視野に入っています。

 業績の急回復を受けて、2023年9月に上場来高値3,045円をつけた株価は現状、2,700円前後で高止まり。

 高い利益率を背景に予想配当利回りも1.98%と、飲食業界では高めな点も魅力といえるでしょう。

7位:高島屋(8233)

権利付き最終月:8月、2月[貸借銘柄]
株価:2,930円(2024年7月4日終値)
配当利回り:1.28%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で株主優待カード(10%割引)
その他条件:一部除外品あり。優待カードの提示により各店の有料文化催事に3名まで無料入場可。100株以上500株未満の株主は買い物限度額30万円、500株以上は限度額なし。2025年以降は100株以上200株未満の株主は買い物限度額15万円、200株以上1,000株未満の株主は同30万円、1,000株以上は限度額なしに変更
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 第7位は百貨店の「高島屋」を運営する高島屋。

 8月・2月末に100株保有すると株主優待カードが贈呈され、高島屋の店舗や高島屋オンラインストアでの買い物が10%割引になります。

 支払いは現金だけでなく、全国百貨店共通商品券やタカシマヤカードでも可能。ちなみに100株の場合、半年間で割引対象となる買い物額の上限は30万円です。

 また、株主優待カードを提示すると高島屋各店の有料文化催に3名まで無料で入場できます。

 高島屋をはじめとした百貨店業界はインバウンド関連株の勝ち組といわれて、業績は絶好調です。

 高島屋も株高で潤う国内富裕層やインバウンド需要の好調持続に加え、ベトナムなど海外進出にも積極的で、今期2025年2月期に関しても6月28日の第1四半期決算発表時点で早くも業績を上方修正。

 株価も2020年7月安値699円から2024年7月1日に3,008円まで急騰するなど力強い上昇トレンドが続いています。

 インバウンド需要が顕在なうちは業績も株価も安泰といえるかもしれませんが、株価が急騰し過ぎの面もあるので高値つかみには注意しましょう。

8位:セブン&アイHD(3382)

権利付き最終月:8月[貸借銘柄]
株価:1,995円(2024年7月4日終値)
配当利回り:1.89%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で2,000円分、400株以上で2,500円分、700株以上で3,000円分の自社グループ共通商品券
その他条件:一部除外店舗・商品・サービスあり。優待品に代えて社会貢献活動団体への寄付選択可。3年以上継続保有の場合500円増。2025年以降は権利確定時が2月に変更
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 第8位は全国いたるところにあるコンビニ「セブン-イレブン」を運営するセブン&アイ・ホールディングスが初ランクイン。

 同社は今回の2024年8月末から新たに株主優待制度を導入し、早速、人気優待株としてランクインしました。

 今回8月末に100株以上保有でセブン&アイ共通商品券2,000円分が贈呈され、「セブン-イレブン」「イトーヨーカドー」「ヨークベニマル」などの他、傘下の日用雑貨店「Loft(ロフト)」やファミレス「デニーズ」でも利用できます。

 今後は8月末ではなく2月末の株主に対して年1回2,000円分の贈呈となり、3年以上継続保有すると2,500円分に増額される継続保有優遇も実施される予定です。

 同社は2021年以降、米投資ファンドのバリューアクトから、業績不振のそごう・西武といった百貨店事業、成長が見込めないイトーヨーカ堂のスーパー事業の分離・売却、経営陣の退陣を求められるなど、物言う株主との対立が続いていました。

 今回の優待新設には、個人投資家という「安定株主」を取り込みたい、という狙いもあるようです。

 同社の業績は、日本国内だけでなく米国でも展開する「セブン-イレブン」のコンビニ事業が絶好調で前期2024年2月期は過去最高の営業益を達成。

 株価も2024年2月、ここ20年来の最高値2,244.5円まで上昇したものの、現在の株価は2,000円を割り込む水準まで下落しています。

 2024年4月にイトーヨーカ堂の分離と新規上場を目指すと発表したことで、物言う株主とは和解したもようで、長期的な上昇トレンドはいまだ健在といえます。

 株価が下げ止まれば、新設された優待取得を目的に押し目買いしたい優良銘柄といえるでしょう。今期の予想配当利回りが2.04%と、流通企業の中では高めな点も魅力です。

9位:コジマ(7513)

権利付き最終月:8月、2月[貸借銘柄]
株価:938円(2024年7月4日終値)
配当利回り:1.48%
優待発生株数:100株以上
優待内容:8月のみ、100株以上で1枚、500株以上で3枚、1,000株以上で5枚、3,000株以上で15枚、5,000株以上で20枚の買い物優待券(1,000円分)。2月のみ、100株以上で1枚の買い物優待券(1,000円分)
その他条件:8月のみ、買い物優待券の有効期限翌5月末。1年以上2年未満継続保有(株主名簿に連続3回以上5回未満記載)の株主には1枚、2年以上継続保有(連続5回以上記載)は2枚追加。自社店舗・通販で合計1,000円(税込)以上の商品購入に利用可(一部限定品除く)。「ビックカメラ」、「ソフマップ」、「ビックカメラアウトレット」の各店舗(通販を除く)でも利用可。2月のみ、買い物優待券の有効期限11月末
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 第9位はビックカメラの子会社で、郊外型家電量販店を展開するコジマ。

 8月・2月末に100株保有で1,000円分の買い物券が贈呈されます。2月末優待に関しては今年2024年2月末から新設され、年2回優待になりました。

 8月末株主には1年以上2年未満の継続保有で1,000円分、2年以上保有で2,000円分の買い物券が追加贈呈される長期保有優待制度もあります。

 優待買い物券はコジマだけでなく、親会社のビックカメラ、ソフマップの店舗(通信販売を除く)やインターネット通販「コジマネット」でも利用できます。

 コジマの株式を50%保有する親会社のビックカメラは絶好調ですが、コジマは郊外型店舗が主力のためインバウンド特需とは無縁で2022年8月期以降、減収減益が続いています。

 ただ来期2025年8月期は高付加価値の白物家電販売に注力することで業績底打ちに期待できそう。

 株価もそれを見越して2023年1月安値の526円から2024年6月には990円の高値まで上昇しました。

10位:ユナイテッド・スーパーマーケットHD(3222)

権利付き最終月:8月、2月[貸借銘柄]
株価:851円(2024年7月4日終値)
配当利回り:1.87%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上で30枚、500株以上で60枚、1,000株以上で100枚、2,000株以上で150枚、3,000株以上で180枚、5,000株以上で300枚の買い物優待券(100円割引)または食品
その他条件:買い物優待券は1,000円以上の買い物につき1,000円ごとに1枚利用可。食品はお米・レトルトカレー・ラーメンなど5点より1点選択。100株以上1,000株未満の株主と1,000株以上の株主では内容が異なる
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 第10位は東京、千葉など首都圏でスーパーマーケットを展開するユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス。

 8月・2月末に100株保有で同社傘下のスーパー「マルエツ」「カスミ」「マックスバリュ関東」の店舗(一部店舗、テナントを除く)で利用できる優待券3,000円分が贈呈されます。送られてくるハガキを返送またはWEBで申し込みすると、新潟こしひかりなど優待品と交換することも可能です。

 同社は原価の高騰などもあって前期の2024年2月期まで2期連続で減収減益でしたが、今期2025年2月期は店舗の改装や低価格品拡充で増収増益への転換に期待が持てそうです。

 2024年11月末からは4月に完全子会社化した東京地区のスーパー「いなげや」が傘下に加わることで売上規模も拡大します。

 買収にかかったコスト負担が嫌気され、株価は5月に安値860円をつけるまで急落していますが、そろそろ下げ止まってもいい価格帯といえるかもしれません。