昨日(1月10日)の動向
アジア時間は中国輸出増加を背景としたリスクオンの動きに88円台前半で底堅い動きとなりました。その後欧米時間ではECBのドラギ総裁がユーロ圏の景気に対して楽観的な見方を示したことからユーロが対ドル、対円で上昇。この間ドル円はレンジ取引となるものの、引けにかけて直近高値の88円台半ばを抜けると、ストップロスを巻き込み88円台後半へ上昇。東京時間朝方には89円台まで続伸する動きとなりました。
1月10日のBID値 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
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米ドル/円 | 87.893 | 88.785 | 87.865 | 88.649 |
ユーロ/円 | 114.795 | 117.748 | 114.754 | 117.574 |
豪ドル/円 | 92.393 | 94.075 | 92.338 | 93.923 |
米ドル/円 1時間チャート
ユーロ/円 1時間チャート
豪ドル/円 1時間チャート
本日(2013年1月11日)の展望
【米ドル/円】
本邦政府と日銀による物価目標率を2%とすることを、安倍首相が積極的に進めるとの発言などがあり、円には下落圧力が強まっています。ただ、89円台では実需の円買いも入っている模様で、売りが先行する局面も見られるようです。本日は、米国時間に12月の貿易収支が発表されますが、引き続き各国政策当局者の発言などに注意が必要なようです。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
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米ドル/円 | 89.40 | 90.00 | 88.30 | 87.90 |
米ドル/円 5分足チャート
【ユーロ/円】
昨日は、ECB政策金利の発表があり、全会一致で据え置きが決まったことを受けたユーロ買い円売りが加速しました。本日もその流れが継続し、118円半ばまで上昇。その後は実需などの円買いもあり、売り優勢の展開となっています。依然として下値は堅いものの、ここ最近の急激な上げもあり、やや弱含む展開も予想されます。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
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ユーロ/円 | 118.60 | 119.00 | 117.30 | 116.00 |
ユーロ/円 5分足チャート
【豪ドル/円】
中国指標の上振れやドル円の上昇に連れて94円台半ばへ上昇しましたが、その後ポジション調整から94円台前半で小動きとなっています。日銀の金融緩和期待から押し目買い興味は強いものの、上昇スピードは速いことから高値警戒感もあるようです。93円台半ばのサポートを下抜けるとポジション調整の売りが出やすいとの見方もあります。
レジスタンス R1 | レジスタンス R2 | サポート S1 | サポート S2 | |
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豪ドル/円 | 94.60 | 95.00 | 93.70 | 93.30 |
豪ドル/円 5分足チャート
- ※ 上記各5分足チャートは、当日 2013年1月11日 現在のものです。
- ※ コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線
本日(2013年1月11日)の主な指標
注目度 | 発表時間 | 指標 | 予想 | 前回 |
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★★ | 18:30 | (英) 11月-鉱工業生産 | 0.8% | -0.8% |
★★ | 22:30 | (米) 12月-輸入物価指数(前月比) | 0.1% | -0.9% |
★★★ | 22:30 | (米) 11月-貿易収支 | -413億ドル | -422億ドル |
- ※ 発表時間はいずれも東京時間
- ※ 注目度は★低~★★★高で示します