スーパー・マイクロ・コンピューター
1.エヌビディアの2024年1月期4Q決算を見ると、楽天証券業績予想の実現性が高まったと思われる
今回のレポートでは、スーパー・マイクロ・コンピューター(以下スーパーマイクロ)の業績予想は変更しません。エヌビディアの決算発表と今1Qの会社側ガイダンスを見ると、スーパーマイクロの2024年6月期、2025年6月期楽天証券予想業績の実現性は高まったと考えています。
表4 スーパー・マイクロ・コンピューターの業績
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時価総額 39,744百万ドル(2024年2月21日)
発行済株数 58.078百万株(完全希薄化後、Diluted)
発行済株数 54.135百万株(完全希薄化前、Basic)
単位:百万ドル、ドル、%、倍
出所:会社資料より楽天証券作成。
注1:当期純利益は親会社株主に帰属する当期純利益。
注2:EPSは完全希薄化後発行済み株式数で計算。ただし、時価総額は完全希薄化前発行済み株式数で計算。
注3:会社予想は予想レンジの平均値。
グラフ1 スーパー・マイクロ・コンピューター:地域別売上高
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2.スーパー・マイクロ・コンピューターの今後6~12カ月間の目標株価を前回の850ドルから1,400ドルに引き上げる
ただし、スーパーマイクロの今後6~12カ月間の目標株価は引き上げます。前回の850ドルから1,400ドルに引き上げます。
楽天証券の2025年6月期予想EPS36.67ドルに、想定PER40倍前後を当てはめました。高い利益成長を評価したいと思いますが、楽天証券の2025年6月期営業増益率82.5%に対してPEG=0.5倍程度と想定しました。株価がディスカウントされた状態が続くことになりますが、当面はエヌビディア製AI用GPUの需給ひっ迫が続き、スーパーマイクロがAIサーバー売上高世界トップの地位を維持できると予想しましたが、将来需給ひっ迫が緩和されるリスクも考慮しました。
ただし、今のように2025年6月期楽天証券予想ベースのPEGが0.24倍(楽天証券予想ベースの2025年6月期予想PERが20.0倍、予想営業増益率82.5%より計算)と低い数字になっていることは、スーパーマイクロを過小評価しすぎであるとも考えました。
引き続き中長期で投資妙味を感じます。
本レポートに掲載した銘柄:エヌビディア(NVDA、NASDAQ)、スーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI、NASDAQ)