米長期金利の上昇が止まるか、正念場
米国も日本も景気が良好であることが、株にとってプラス材料です。一方、米長期(10年)金利の上昇が続いていることが不安材料です。先週は、FRB高官から利上げ停止を示唆する発言が出たことを受けて低下しましたが、これで長期金利上昇が止まるかどうかは不透明です。
米長期金利(10年)と短期金利(FF金利)推移:2021年末~2023年10月13日
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そろそろ米長期金利はピークアウトするという期待はありますが、先行きを慎重に見ていく必要があります。中東情勢緊迫化で、原油先物が反発した影響も注視されます。中東情勢を背景に原油先物がこのままどんどん上昇していく可能性は低いと思っていますが、決め打ちはできないので、しばらく事態の推移を見守りたいと思います。
WTI原油先物(期近)推移
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詳しい説明は割愛しますが、米長期金利上昇により、米国株はイールドスプレッドで見て、割高になってきています。日本の長期金利も上昇していますが、水準が低いので、日本株はイールドスプレッドが開くと、割安と判断されます。
日本と米国のイールドスプレッド(株の益利回りと長期金利のスプレッド):2023年10月13日時点
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