いつまでもタカ派のFRB、いつまでもハト派の日銀に市場は疑念
米インフレが大幅低下しているにもかかわらず、米国の中央銀行に当たるFRB(連邦準備制度理事会)は利上げを継続する姿勢を崩していません。FRB高官発言を聞く限り、7月25、26日のFOMC(米連邦公開市場委員会)でさらに利上げが実施される可能性が極めて高いと判断されます。
一方、日本のインフレ率が高くなってきているにもかかわらず、日本銀行は大規模緩和を継続する発言を崩していません。市場では、いずれ日銀が、長期(10年)金利の上限を0.5%に抑えるYCC(イールドカーブコントロール、長短金利操作)政策を修正し、長期金利の上昇を容認せざるを得なくなるとの見方が出ています。
米FRBがタカ派姿勢、日銀がハト派姿勢であることが、為替市場で円が売られてドルが買われる要因となってきました。FRBと日銀の姿勢は変わっていませんが、市場はその継続可能性に疑念を持つようになってきています。
その結果、足元、円高圧力が働き、それが、日本株が売られる要因となっています。