「バリュー寄り」NYダウは「グロース寄り」ナスダックより強い

 米国の主要株価指数として三つの指数があります。ナスダックとNYダウ(ダウ工業株30種平均)、S&P500(S&P500種指数)です。

 ナスダックはGAFAM(グーグル、アップル、メタ・プラットフォームズ、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト)など大型グロース株の比率が高く、「グロース寄り」の株価指数です。NYダウは、銘柄入れ替えが遅れたためオールド企業の比率も高く、「バリュー寄り」の株価指数となっています。S&P500は、その中間です。

日経平均とナスダック総合指数の動き比較:2021年末~2023年3月3日

出所:2021年末の値を100として指数化、QUICKより楽天証券経済研究所が作成

 ネット関連株などグロース株は、インフレ・金利上昇に弱いものの、金融株・資源関連株・製造業などバリュー株は、インフレ・金利上昇が追い風となっています。インフレ・金利上昇への懸念が続く中、バリュー寄りのNYダウが、グロース寄りのナスダックを上回るパフォーマンスをあげる展開が続いています。