今日の為替ウォーキング
今日の一言
「失敗したくない」と思うと、直感力は鈍り、むしろ間違った判断をしがちになる。
「失敗しても大丈夫」と鷹揚に構えていれば、直感力を活かしてよりよい判断をしやすくなる。
Ordinary World
FOMCを侮るな!
FOMCは12月13、14両日に開催した2022年最後の会合において、主要政策金利であるFF金利を0.5%利上げすることを決定した。前回まで4会合(6月,7月,9月,11月)連続で続けてきた0.75%から利上げペースを減速させた。今回の利上げによって,1月に0.0-0.25%だったFF金利の誘導目標レンジは,わずか1年で4.25-4.5%になった。これは2007年以来の高水準である。
FOMCは今回,利上げペースを0.75%から0.50%に緩めた。来年2月の会合ではさらに0.25%まで減速する可能性が高い。しかし,利上げペースの減速とは裏腹にFOMCメンバーが予測する金利予測(ドットチャート)は,「強気」である。2023年の予測中央値では,4.875%はわずか2名だけで,5名が5.375%,さらに2名は5.625%だった。
メジアンは5.125%。つまり,さらに0.75%の追加利上げを考えているということだ。パウエルFRB議長は,金融政策は「まだ引締め水準に達していない」と記者会見で述べている。0.25%刻みの利上げとすれば,2023年は2月,3月,5月の3回の利上げということになる。その後,FRBは休止モードに入り,残りの期間のFF金利は,終着レートとなる5.00-5.25%で推移する。しかし2023年の利下げはない。
2024年は4.125%,2025年は3.125%で,FF金利水準は利下げを示唆しているが,いずれも9月時点での予測から引き上げられた。
パウエルFRB議長は,労働市場があまりにも過熱していることに懸念を示している。米国の労働市場は「構造的人不足」に悩まされている。それがインフレ高止まりの原因となっている。この問題を解消するためには,需要減退によって真の雇用喪失を発生させるしか方法はないとFRBは考えているが,株式市場はFRBの政策意図に比べてまだ楽観的である。米2年債と10年債の逆イールドは,今後さらに深まることが予想される。
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今週の 注目経済指標
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