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著者の窪田真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
利回り4.6% NISAで買える手作り「高配当株ファンド」

世界景気に不安がある時の方が、割安な株に投資しやすい

 このコラムで私は毎週、「日本株は割安、長期的に良い買い場と判断しているが、短期的なショック安はまだ終わっていない。時間分散しつつ少しずつ投資していくことが長期的な資産形成に寄与する」と申し上げています。

 世界景気に不安が高まっている今のような時、株式投資をすると、「買ったとたんに株価が下がる」こともあります。短期的な投資リスクは高いと言えます。ただし、そうした不安を織り込んで、株価は既に下がってきているので、長い目で見て「割安なところで投資できた」となる可能性もあります。

 景気は循環します。悪くなった後は良くなり、良くなった後は悪くなります。長期的な資産形成は、短期的な景気に左右されず、景気が良い時も悪い時も淡々と投資を続けていくのが良い結果につながると思います。

 一番シンプルでわかりやすい方法は、毎月一定額(例えば1万円)を、日経平均株価やS&P500種指数(米国を代表する株価指数)に連動するインデックス型ファンド(投資信託)などに積み立て投資していくことです。

 もう一つのやり方として、割安な高配当株のポートフォリオに投資して、景気1サイクル(4~5年)持ち続ける方法もあります。今日は、投資収益(利息配当金や売買益)が非課税になるNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)口座を使って、手づくり「高配当利回り株ファンド」に投資して、4~5年持ち続ける方法をご紹介します。

 私は、日本株は配当利回りや買収価値から見て「割安」と判断しています。これからも短期的な急落・急騰は繰り返すと思いますが、それでも割安な高配当利回り株にじっくり長期投資していくことが、長期的な資産形成に寄与すると考えています。