米国株は大幅高、決算&パウエル議長の発言好感

 27日の米国株は大幅高となりました。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は前日比4.1%高と今年最大の上昇率になりました。ダウ工業株30種平均は前日比434ドル(1.4%)高の3万2,196ドルでした。ナスダック大幅高の理由は二つあります。

(1)パウエルFRB議長が記者会見で年後半の利上げペース鈍化を示唆

 FRBは2カ月連続で0.75%の大幅利上げを行った上、今後もインフレ抑制のための利上げを続けると示唆しました。ただし、声明文で「最近の支出と生産の指標は弱まった」と米景気減速を認識していることも示しました。

 さらに材料視されたのは、利上げ後のジェローム・パウエル議長の記者会見です。インフレの鎮静化が確認されれば、「利上げペースを緩めることが適切になる」と発言したことから、秋以降に利上げが鈍化する期待が生じました。

(2)2022年4-6月決算を好感

 2022年4-6月決算を好感して、マイクロソフトやアルファベット(グーグル)が大幅高となりました。ハイテク株の決算が「事前の市場予想ほど悪くない」との見方が広がり、ハイテク株が買い戻されました。