5月の株主優待銘柄

 5月の優待株は5月27日(金)が権利付き最終日、土日を挟んだ30日(月)が権利落ち日31日(火)が権利確定日となります。

 5月27日(金)までに優待株を購入し、30日(月)朝まで保有すると、優待権利が与えられます。

 年間最少の28銘柄だった4月に続き、5月も34銘柄(ともに楽天証券 株主優待検索より)と優待株の少ない月になります。

 ただアパレルや中古本・中古家電、100円ショップ、生活日用品のネット通販など、利用しやすい買物券優待やクオカード優待が充実。

 ランキングには入りませんでしたが、岡山地盤でディスカウントストアを展開する大黒天物産の岡山名産大粒ぶどう優待は人気の高い果物系優待。100株保有では2,000円相当の大粒ピオーネが贈られます。

 また10位以内に入っていませんが、5月はドラッグストア系優待がひときわ目立ちます。例えば、北海道に店舗を展開するサツドラホールディングスは、今期から優待制度を拡充。新たに5月末100株保有の優待が創設され、クオカードペイ500円分、サツドラ商品券500円分、株主優待割引券(5%割引、24枚)から2点を選択できるようになりました。

 同社の優待権利付き最終日は5月11日(水)です。

 ドラッグストア系優待はサツドラホールディングスのように優待権利付き最終日が変則的な企業も多く、またサツドラ以外は、100株の投資金額が30万円(クリエイトSDホールディングス)~150万円(コスモス薬品)と高額です。

 しかし、各社の店舗を頻繁に利用するようなら、お得な買物割引券系優待が多いので生活費の節約につながります。業績も好調で、株価も安定している銘柄が多いので、もっと注目されてもいい、魅力の高い優待株といえるでしょう。

 ざっと見渡しても、個性派優待の多い5月優待の人気第1位は、女性向けカジュアル衣料を手がけるハニーズホールディングス。5月末、100株保有で、同社店舗で使える3,000円分の商品引換券(優待券)が贈呈されます。

 今回からは半年の継続保有が条件になったため、2021年11月末に株主名簿に記載されていないと優待はもらえません。2023年からは1年の継続保有が優待取得の条件になりました。

 第2位は戸建住宅販売のタマホーム。5月末、11月末に100株以上の保有で一律、500円分のクオカードが贈呈されます。3年以上保有すると1,000円分に増額。

 同社は今期の2022年5月期も4期連続の過去最高益更新が濃厚で、業績好調。2022年に入っても、株価は大崩れせず安定推移しています。

 第3位は中古本や中古家電の買取・販売を行うブックオフグループホールディングス。5月末、100株保有では同社店舗で利用できる買物券2,000円分がもらえます。3年以上保有すると2,500円分に増額されます。

 第4位は100円ショップ・キャンドゥ。5月末、100株保有では同社店舗で使える「100円+税分」の優待券20枚が贈られます。

 同社は2021年12月、イオンが50%超の株を保有する親会社になりました。今後はイオン系列のショッピングモールなどに店舗を積極展開することが予想され、株価の上昇にも期待が持てそうです。

 第5位は企業のIR関連書類の制作・印刷を手掛けるTAKARA&COMPANY。5月末に100株保有で、1,500円相当のギフト商品7~8点の中から1点選べます。2021年の商品は「日清ヘルシーオイル」「島原手延そうめん」「花王キュキュットセット」などでした。さらに3年以上保有すると、2,000円相当の商品にグレードアップします。

 同社は企業IRの活発化を受けて業績も絶好調。2022年5月期は5期連続で最高益を更新する見通しです。

 第6位は毛織物メーカーのニッケ。5月末、100株を1年以上継続保有した場合、1,000円分のクオカードと株主優待カタログによる特別価格販売の特典(衣料品・寝装品など)が受けられます。

 第7位は生鮮流通に特化したシステム会社・イーサポートリンク。 5月末、100株以上の保有で一律、青森県産100%りんごジュース1Lが3本もらえます。果物系としては定番といえる歴史の古い優待です。

 第8位は文具などのネット通販サイトを運営するアスクル。5月と11月の年2回、100株以上保有で一律、日用品ネット通販サイト「LOHACO」で使える2,000円分の割引クーポンが進呈されます。同社の決算期末は5月20日(金)のため、優待権利付き最終日はその2営業日前の5月18日(水)です。