短期的な値動きが変わっても、日経平均の長期見通しは変わらない
短期的な株価や景気の予測は当たらない可能性もあります。ただし、日本株が割安で、日本株に時間分散して投資していくことが中長期の資産形成に寄与するとの見方は変わりません。
私は現在、2025年までに日経平均が4万円に到達すると予想しています。その予想は、何も変わりません。ただし、景気は循環するので、2025年まで連続して世界景気が好調であることは考えられません。
世界景気について、私は、2022年好調・23年悪化・24年好調・25年好調を前提として2025年に日経平均4万円と予想しています。
景気悪化局面で、日経平均は経験則では最低でも20%は下げています。一度、20%くらいの下落局面をはさんでから、4万円に向かって上昇すると予想しています。
最悪シナリオで日経平均2万4,500円
もし今年いきなり世界景気が後退、または後退に近いくらい減速するならば、日経平均は高値から20%くらいの調整を余儀なくされると考えられます。日経平均の昨年来高値(3万670円)から20%下げると、2万4,500円となります。それが最悪シナリオでの下値と思っています。
ただし、米景気がいきなり急激に悪化するとは考えていません。これは、あくまでも最悪シナリオでの想定です。
投資方針を変える必要があるか?
中長期的な上昇期待があるものの、短期的な下値リスクが大きくなっているところで、日本株への投資の仕方を変える必要はあるでしょうか?
積み立てで日本株に投資している方は、何も変える必要はないと思います。短期的な下げが大きくなるほど、割安なところで日本株を積み立てていけるからです。
割安な高配当利回り株を中心に投資している方も、よほど保有額が大き過ぎない限り、何も変える必要はないと思います。
値がさグロース株の保有が多すぎる方は、一部売却して、日経平均やTOPIX(東証株価指数)に連動するインデックスファンド、あるいは割安な高配当利回り株に乗り換えることを検討しても良いと思います。