ジュニアNISAの使い方は?親子でそれぞれ異なる投資先に分散すべき?:ケーススタディー(2)
ご自身もつみたてNISAで投資しつつ、お子さま用にジュニアNISAを開設されたというケース。銘柄は分散した方がいいとよく聞くが、本当に分散した方がよいのかというお悩みです。
こちらは、必ずしも分散する必要はないと考えます。
まず、ご自身のつみたてNISAについては商品の選択肢が少ないため、20年など長期にわたってご自身の将来のために積み立てる目的であれば、基本は株式インデックスファンドなどでリスクを取りながら、増やしていくとよいでしょう。
ジュニアNISAの投資先は?
次にジュニアNISAは、お子さまの年齢、またその資金を何に充てるのかという観点で考えていきます。
ジュニアNISAで積み立てた資金を、お子さまが18歳になった時点で引き出して大学資金などに充てるという目的なら、お子さまの現在の年齢次第で対応が異なります。
生まれたばかりなら、あと18年程度運用できますが、既に高校生の場合は、3年程度しか運用できません。前者の場合はある程度、運用期間があるためリスクを取りながら増やすことが可能ですが、後者の場合は運用期間が短いため、ハイリスクの運用をしていて大きな下落があった場合、時間的に回復を待つことができない可能性があります。
いざ資金を使おうとしたときに、元本が大きく減ってしまう状態は避けなければならず、リスクを抑えた運用を行うことが必要になるでしょう。
一方、資金の目的が特に大学資金などではなく、お子さまの成人後も、そのままお子さま名義のNISA口座で運用を継続することを想定しているなら、株式インデックスファンドなどで初めからリスクを取った運用を長く続けていくのがよいでしょう。
このため、必ずしもご自身とお子さまで銘柄を分散しなければならないわけではなく、それぞれの運用目的によっては、同じファンドで運用してもよいのです。