単純だが、家計における電気代上昇の負担を、エネルギー価格に連動する商品で補う
現在は9月下旬です。今後数カ月間、日本を含んだ北半球では気温がどんどんと低下し、暖房のための電力が必要となる、いわゆる「需要期」に入っていきます。
電力需要が増加しながらも、半年間、反発し続けた原油価格の動きを受け、短期的に、LNGの価格が上昇し、発電コストが押し上がる可能性があります。
長期的には、2030年頃までは、石炭からのシフトが進んでLNGの需要が増すと、同時に、以前の「OPECプラス、4度目の正直でようやく合意。今後どうなる原油相場」で述べた通り、LNG価格の指標となる原油価格が上昇する可能性があります。
また、世界的に「脱炭素」が進んでも、前回の「クイズでおぼえる、誰かに言いたくなる「原油の基礎データ」」の最後で述べたとおり、原油価格は上昇する可能性があると、筆者はみています。
こうした状況を考えると、冒頭で述べた、目下、長期的に上昇傾向にある家計における電気代が、今後さらに増える可能性があることを、簡単には否定することはできないでしょう。
何か、運用で対応できることはないか、と考えた時、単純ですが、エネルギー関連銘柄を、資産の一部として保有してみる、というアイデアが思い浮かびます。
とはいえ、電気代の上昇分を補うために、大きな投資資金は必要ないでしょうし、エネルギー関連銘柄を保有したことで全体のパフォーマンスを悪化させてしまうことがあれば、本末転倒です。
ですので、もし、具体的に同銘柄の保有を考えるのであれば、少額で始められる商品がよいのではないでしょうか。以下に具体的な投資商品を記載しますので、参考になれば、幸いです。
[参考]天然ガスと関わりが深い投資商品例
種類 | コード/ティッカー | 銘柄 |
国内ETF/ETN | 1671 | WTI原油価格連動型上場投信(東証) |
1690 | WTI原油上場投資信託 (東証) | |
1699 | NF原油インデックス連動型上場(東証) | |
2038 | NEXT NOTESドバイ原油先物ブル | |
2039 | NEXT NOTESドバイ原油先物ベア | |
投資信託 | UBS原油先物ファンド | |
外国株 | XOM | エクソンモービル |
CVX | シェブロン | |
COP | コノコフィリップス | |
BP | BP | |
GLNG | ゴラールLNG | |
NFE | ニュー・フォートレス・エナジー | |
IXC | iシェアーズ グローバル・エネルギー ETF | |
XLE | エネルギー・セレクト・セクター SPDR ファンド | |
海外先物 | ミニWTI原油、ミニ天然ガス など | |
CFD | 原油 (10月4日取り扱い開始) |