米国高配当株4:スター・グループ(SGU)

 家庭用および商業用の暖房・空調製品およびサービスの販売に特化した、米国の総合エネルギー企業です。

 暖房・空調機器のサービスと販売、一部の地域では配管工事のサービスも行っており、他にもディーゼル燃料、ガソリン、家庭用暖房油の配送販売をしています。

 米国北東部と中部大西洋岸地域で事業を展開しており、家庭用暖房油の販売量では米国最大の小売販売業者です。

 時価総額は4億ドルで、日本円で約450億円となっています。

事業の注目ポイント

 事業は家庭用暖房・空調製品およびサービスの販売を専門とする総合サービス企業のため、単一事業としています。

 その中で売り上げの中心は家庭用灯油・プロパン(Home heating oil and propane)で、続いてその他石油製品(Other petroleum products)、機器保守サービス契約(Equipment maintenance service contracts)、機器設置(Equipment installations)、通話請求サービス(Billable call services)となります。

出所:決算データより筆者作成

 家庭用灯油・プロパンでは、主に家庭用暖房油およびプロパンの販売を行っており、その他石油製品では自動車用燃料などの販売を行っています。

株式の注目ポイント

 株価は昨年2020年の高値近辺で推移しています。また、配当は今年に入って増配しています。

 元々、あまり大きな値動きをする株式ではなく、昨年も新型コロナ発生の影響を受けて一時的に下落したものの、すぐに新型コロナ発生前の水準に回復しました。直近では決算発表を受けて株価は下落し、その後、横ばいで推移していますが、それでも昨年の高値を上回って推移しています。

業績動向

 2021年8月4日開示の四半期決算では収益は前年同期比を上回りましたが、EPSは前年同期比を下回りました。

 4~6月の気温が昨年に比べて24.1%暖かくなり,それに伴って家庭用灯油・プロパンガスの販売が減少したことなどを理由として業績が悪化しました。

 現在、企業買収と事業売却による選択と集中を進めており、これから冬を迎えるにあたって買収によって業績へどのような影響が出るか注目です。

 次回2021年12月8日に開示予定の四半期決算で、前年同期の業績を上回る決算を発表できるか注目です。

注意点

 会社側は「消費者は家庭用暖房費について敏感であり、インフレが進み価格が上昇したときに業績に大きな影響を及ぼす可能性がある」としており、インフレの上昇には注意が必要です。

株価動向、配当利回り

配当:0.57ドル
配当利回り:5.57%
株価:10.24ドル(約1,100円)

 権利落ち日は10月下旬予定(権利実施は11月上旬予定)です(2021年9月14日時点で未確定。昨年を参照)。

 配当は0.57ドル、配当利回りは5.57%、株価は10.24ドルで約1,100円から購入できます(2021年9月13日時点)。

 2018年以降の最高値は11.84ドル、最安値は6.47ドルです(終値ベース)。