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BLS(米労働省労働統計局)が8月6日に発表した雇用統計によると、7月のNFP(非農業部門雇用者数)は94.3万人増え、失業率は0.5ポイント低下して5.4%になりました。業種別の雇用を見ると、外食・飲食部門を中心にレジャー・サービス業が約38万人の大幅増加。また目立ったのが地方自治体の教育部門で、22.1万人の増加となりました。9月の新学期を前に夏期講習などの需要が雇用増につながりました。
さらに、過去データも上方修正されています。5月の非農業部門雇用者数の増加は、58.3万人から3.1万人増え61.4万人に、6月は85万人から8.8万人増えて93.8万人になりました。 今回の修正により、5月と6月の雇用者数は合計で11.9万人増えました。
平均労働賃金は、前月比0.4%増、前年比4.0%増。ここ数ヵ月のデータによると、経済再開に伴う労働需要の増加が賃金の上昇圧力となっている可能性があります。しかし、平均時給は業種によって大きく差があり、特に昨年2月以降は雇用市場が大きく変動するなかでは、その傾向を分析することは困難です。
米雇用市場では、2020年4月から今回2021年7月までに、非農業部門雇用者数は1,670万人増えました。新型コロナ流行前の2020年2月の水準に比べると、まだ570万人(3.7%)少ない状況ですですが、状況は加速的に改善しているといえます。
パウエルFRB議長が、今月開催されるジャクソンホール・シンポジウムでの講演の場で、「最大雇用に向けて一段の著しい進展」が確認できたとして、マーケットに対して緩和縮小を示唆する可能性は高まったといえます。その意味でも、今回の雇用統計は重要でした。
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今日の注目通貨
ドル/円:今週の予想レンジ ↑111.52円、↓108.25円
今週のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は109.88円。109.88円より上ならばドル買い優勢、109.88円より下ならばドル売り優勢。
2021年これまでの高値は111.66円、安値は102.59円。平均値は107.13円、値幅は9.07円。
1日の最大値幅は1.14円、最小値幅は0.18円。平均値幅は0.57円。
先週末の終値は、2020年終値に比べて6.37円の円安。
112.40円 : 2019年 高値(19年04月24日)
112.22円 : 2020年 高値(20年02月20日)
112.14円 : 第4レジスタンス(HBO)
111.66円 : 2021年 高値
111.52円 : 第3レジスタンス
110.89円 : 第2レジスタンス
110.70円 : 第1レジスタンス
110.36円 : 08月 高値
109.88円 : ピボット
109.73円 : 08月 61.8%
109.54円 : 08月 平均値
109.35円 : 08月 38.2%
109.06円 : 第1サポート
108.87円 : 第2サポート
108.72円 : 08月 安値
108.25円 : 第3サポート
107.62円 : 第4サポート(LBO)
107.32円 : 2019年 安値
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2021年 ドル/円データ
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