6月の株価値上がり率ランキング

 指数としてはパフォーマンスの良かった6月の新興株市場でしたが、個別株ベースで月間2倍化した銘柄(※あくまで月末比較)は今月もゼロ。仕手株化したような小型材料株がメインで、時価総額が200億円以上あるのがFRONTEOとセルソースだけ。

 決算発表シーズンも通過しただけに決算材料も少なく、テーマ株も長続きせず(例えば月前半に大活況だったアフターコロナ株も、月後半は大失速)。

 なんといっても、値動き妙味を狙った個人の短期マネーは、月後半にラッシュとなったIPOへ分散した影響も大きかった6月。そのIPOも、かといって低調な新興株市場全体の売買ボリュームが増えるとも言えない状況。セカンダリーのパフォーマンスが劣悪。

 IPO売買により短期間で資産を目減りさせた個人投資家多数は確実、同様にボラティリティの高い新興小型株でのリスクテイクも抑制されたと想像されます。

市場 コード 銘柄名 月間
騰落率
6月末
終値
前月末
終値
時価総額
(億円)
ジャスダック 6614 シキノハイテック 98.4% 3,820 1,925 165
東証マザーズ 2370 MDNT 77.8% 96 54 168
東証マザーズ 2158 FRONTEO 62.7% 1,245 765 488
ジャスダック 7760 IMV 54.8% 845 546 143
ジャスダック 4124 大阪油化 52.0% 2,812 1,850 30
東証マザーズ 6618 大泉製 51.2% 1,220 807 102
東証マザーズ 4880 セルソース 50.9% 17,500 11,600 1,082
東証マザーズ 4584 GTS 49.9% 643 429 193
ジャスダック 5699 イボキン 47.9% 3,905 2,640 67
ジャスダック 4356 応用技術 46.1% 3,960 2,711 113
ジャスダック 7777 3Dマトリックス 41.3% 407 288 183
ジャスダック 6158 和井田 40.4% 1,586 1,130 111
東証マザーズ 7036 イーエムネットJ 39.8% 4,230 3,025 81
東証マザーズ 7676 グッドスピ 39.0% 2,276 1,637 71
ジャスダック 5381 Mipox 37.9% 735 533 89
ジャスダック 7805 プリントネット 37.7% 1,009 733 55
東証マザーズ 7091 LPF 34.6% 3,885 2,886 58
ジャスダック 6664 オプトエレクト 34.4% 820 610 54
東証マザーズ 4884 クリングル 34.2% 1,127 840 49
ジャスダック 6666 リバーエレテク 33.6% 1,555 1,164 128