コロナ禍においても2ケタ増益を達成した利益安定成長銘柄に注目

 現在は、いずれ到来する長期金利の再騰を見据える局面と捉えられます。相対的にはバリュー株に妙味があるタイミングであり、高配当利回り銘柄を物色するには良好な外部環境といえるでしょう。

 とりわけ、今年は全般的な企業収益の改善が見込まれるため、収益上振れに伴う増配の動きなども今後十分に想定されます。新年度ガイダンスを発表したばかりの現在は、今後の増配アナウンス、それに伴う利回り水準の一段の上昇を享受できるタイミングであるといえます。

 下表は、今期の業績見通しを発表したばかりの3月期決算銘柄の中で、前期実績、今期予想ともに営業利益が2ケタ増益となっている高配当利回り銘柄です。高い利益成長にもかかわらず、割安感が強い銘柄ということができます。

 コロナショックがストレートに影響した前期に高い利益成長を遂げ、さらに、今期も利益成長が続くことで、コロナ特需を享受したわけでもないことから、外部環境に関わらず安定した成長を続けている銘柄と位置付けることができるでしょう。

連続2ケタ増益予想の高配当利回り銘柄       

コード 銘柄名 予想配当利回り 株価 時価総額 2021年3月期
営業増益率
2022年3月期
予想営業増益率
9508 九州電力 4.57 876.0 4,154 21.3 29.2
3465 ケイアイスター不動産 3.99 5,010.0 714 95.5 22.6
7240 NOK 3.62 1,382.0 2,393 18.5 55.5
7259 アイシン 3.53 4,815.0 14,189 158.9 51.4
2715 エレマテック 3.50 1,229.0 520 14.6 19.0
6724 セイコーエプソン 3.15 1,970.0 7,873 20.7 19.6
5702 大紀アルミニウム工業 3.06 1,176.0 513 19.8 20.6
配当利回り平均(%) 3.63
注:予想配当利回りの単位は%、時価総額の単位は億円、営業増益率の単位は%。株価は2021年6月11日終値、単位は円。

銘柄選定の要件

  1. 予想配当利回りが3.0%以上(6月11日終値ベース)
  2. 時価総額が500億円以上(同)
  3. 前期実績、今期予想ともに営業2ケタ増益
  4. 3月期本決算企業