「高値圏から始めても利益が出る」の意味

 1つ目の「ツボ」は、積み立てに関する内容です。

出所:筆者作成
問題基準価額1万円の時点で投資を開始したと仮定した場合、上図のAとBの投資信託で最終的なリターンが高かったのはどちらでしょうか。

ヒント 

Aは3カ月目に基準価額が2,000円まで急落した一方、Bの3カ月目の基準価額は6,000円でした。

答えは…Aで+33.3%です。 

出所:筆者作成

 一見すると最終的に1万円まで基準価額を戻したBのリターンの方が高そうですが、一度急落し、積み立て開始時の半値までしか基準価額が戻らなかったAの方が最終リターンは高くなります。Aは、基準価額が2,000円まで低下したときでも積み立てを続けていたことで、より効果的に口数を増やすことができました。

 本問題の「ツボ」は…

「積み立てなら、基準価額が戻り切らなくてもリターンを期待できる」です。