今日の注目通貨

ポンド/円:レンジ予想:136.35円 から 142.45円

 ブレグジット通商交渉において、英国が漁業権で譲歩したというニュースが伝わり、ポンドが上昇しています。英国とEU(欧州連合)の通商交渉で、一番の課題となっているのは漁業権。この問題の根は深く、英国の漁業関係者は長年EUのCFP(共通漁業政策)に対して不満を持っているのです。英国をブレグジットに突き動かした大きな原動力のひとつでもあり、2016年の国民投票では漁業従事者の92%が離脱派でジョンソン首相にとっては大事な支持基盤。したがって漁業権で簡単に譲歩はできないのです。

 EU離脱をスローガンに掲げて首相になったジョンソン氏は、果たしてEUとの合意を望んでいるのか、という疑問もあります。合意はすなわち「政治的敗北」だからです。

 交渉に勝ったとして国民を納得させられないならば、ジョンソン首相にとっては、中途半端に妥協するよりは、むしろ決裂させてその責任を全てEUになすりつけてしまったほうがいい。しかし問題は英国経済へのダメージ。もしかすると、ブレグジット交渉を引き延ばし、英経済が立ち直ったと確信したところで、合意なき離脱をもくろんでいるのかもしれません。ウイルス変異株はブレグジット交渉にも影響することになります。


◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。