はじめに

 今回のアンケート調査は2020年9月28日(月)~9月30日(水)の期間で行われました。

 9月末の日経平均終値は2万3,185円でした。前月の8月末終値(2万3,139円)からは46円高と小幅な上げにとどまりましたが、一応、月足ベースでは2カ月連続の上昇です。

 あらためて9月の国内株市場を振り返ると、日経平均はおおむね2万3,000円~2万3,500円の500円の値幅内での推移が続きました。値動きについても、「一気に上昇しては失速」というパターンが繰り返され、買い上がるにも、売り下がるにも力強さに欠ける展開でした。

 とはいえ、日経平均のこうした方向感のなさは、9月の米国株市場が急落する場面を見せるなど、かなり軟調だったことを踏まえると、相場が崩れずに堅調さを保ったことで前向きに捉えることができるほか、さらに、東証マザーズ指数が年初来高値を更新するといった具合に、日米株価の「デカップリング」を印象付ける面もあります。

 このような中で行われた今回のアンケートは、5,200名を超える個人投資家からの回答を頂きました。日経平均・米ドルそれぞれの見通しDIは、「株高・円高」という結果となりました。過去の経験則では、市場のムードが良好な時は、「株高・円安」となることが多いのですが、今回はやや異なる結果だったと言えます。海外の外部環境はイマイチな一方、国内は新政権誕生による期待感が評価されたことが反映されたのかもしれません。

 次回もぜひ、本アンケートにご協力をお願いいたします。