9月の中間配当金を受け取る権利を得るために、9月中に日本株に投資するならば、今日(24日)か明日(25日)に投資する必要があります。日本経済新聞の報道によると、2014年4~9月期の中間配当は、前年より約3,000億円増え、過去最高の3兆1,700億円となる見込みです。
(1)9月中間配当金を狙って投資する場合の3つの注意点
日本企業のほとんどは3月期決算です。9月は中間決算に当たり、中間配当を取る権利が確定します。9月中に投資して、すぐに中間配当金を受け取るには、25日(木)までに買わなければなりません。その場合に注意すべきことが3つあります。
- 9月に中間配当を行う予定があることを確認
3月期決算企業のほとんどが、年2回、中間決算(9月末)と本決算(3月末)時点の株主に対して、配当金を支払います。ただし、中には中間配当を実施しないで、年1回、本決算(3月末)の時にしか配当金を出さない企業もあります。
- 25日(木)までに投資
中間配当を実施する上場企業は9月末時点で株主名簿に記載のある株主に、配当金を支払います。そのためには、25日(木)までに買い付けなければなりません。買った時点ですぐ株主になれるわけではありません。実際の株の受け渡しは、売買成立の日(約定日)を入れて4営業日目に行われますので、受渡日に株主名簿に記載された時点で株主となるからです。
9月25日(木)買付け → 9月30日(火)受渡し → 中間配当の権利取得確定
9月26日(金)買付け → 10月1日(水)受渡し → 中間配当は受け取れない
- 配当狙いで株価が9月に大きく上がっている銘柄は避ける
高い配当利回りで有名な企業には、配当の権利が確定する直前に、配当取りを狙う買いが入って株価が大きく上昇することがあります。そのような株は、配当を受け取る権利がなくなる日(権利落ち日:9月26日(金))に株価が大きく下がることがあります。 あえて配当を取らないで、権利落ち日以降に投資した方がかえって得な場合もあります。
(2)好配当利回り株リスト
以下の条件でスクリーニングしました。
9月末に配当を出す予定があり
配当利回り(年率)2.5%以上
時価総額6,000億円以上
ROE(自己資本利益率)10%以上
コード | 銘柄名 | 株価(円) | 配当利回り | ROE |
---|---|---|---|---|
1878 | 大東建託 | 12,770 | 3.1% | 26.6% |
2914 | 日本たばこ産業 | 3,578.5 | 2.7% | 19.9% |
7203 | トヨタ自動車 | 6,492 | 2.8% | 13.7% |
7262 | ダイハツ工業 | 1,857 | 3.1% | 15.9% |
8001 | 伊藤忠商事 | 1,422 | 3.3% | 13.0% |
8002 | 丸紅 | 803.2 | 3.4% | 16.6% |
8053 | 住友商事 | 1,398 | 3.6% | 10.0% |
8304 | あおぞら銀行 | 382 | 3.8% | 10.9% |
8316 | 三井住友FG | 4,503.5 | 2.8% | 12.3% |
8411 | みずほFG | 200.6 | 3.5% | 11.6% |
(出所:株価は、2014年9月22日の終値。楽天証券スーパースクリーナー等から作成)