妊婦健診は助成券でタダになる…!?

 心拍が確認でき、妊娠が確定すると医師から母子手帳をもらってくるように言われます。各自治体が母子手帳と一緒に妊婦健診の助成券を交付してくれます。これで妊婦健診費用の助成を受けることができるようになりますが、残念ながら妊婦健診の全てが無料で済むわけではありません。妊婦健診では、時期によってさまざまな検査をします。検査にかかる費用は、妊婦健診費に含まれるものも一部ありますが、含まれないものは自己負担になります。毎回のエコーが楽しみというママやパパも多いと思いますが、エコーの助成も回数が決まっており、助成回数を超える場合は毎回の自己負担となります。

分娩費用は出産育児一時金で足りるのか…!?

 妊婦健診同様、出産費用についても、どの産院で出産するかによって金額が大きく変わります。自然分娩であっても病院によって差がありますし、無痛分娩などを選択した場合には自然分娩より高くなります。

 入院日数は通常、出産日プラス5日で、午前退院、午後退院で料金が変わる病院もあります。経産婦で産後の経過が良ければ1日早く退院することもできます(医師の判断による)。その場合は1日分入院費が安くなります。

 分娩費用は高額で驚くかもしれませんが、自然分娩、無痛分娩、帝王切開などの分娩方法にかかわらず、健康保険から出産一時金として子ども一人当たり42万円が支給されます。直接支払制度を利用すると、会計時に42万円を差し引いた金額を支払えば済みます。直接支払制度を利用できない場合は、出産後に健康保険組合に申請すると出産一時金をもらえます。

 一般的に地方の方が出産費用は安い傾向があります。お住まいの地域の産院について知りたければ、パパママ学級などで保健師さんや先輩ママに質問してみるとよい情報が得られるかもしれません。病院に直接問い合わせてもよいでしょう。