ネットにはさまざまな情報が飛び交っています。これらの情報を銘柄選びの参考に使っている人も多いようです。
YouTuberが株式投資の情報発信をする時代に
個人投資家にとって、「銘柄選び」の情報は、もっとも欲しい情報です。最近では、雑誌、ネットの記事のみならず、動画(YouTube)でも情報発信をし、銘柄選びに関するアドバイスをしています。
筆者も、そのうちのいくつかを視聴しましたが、これは明らかに誤ったアドバイスだなと感じることが多々あります。
そこで、実際のアドバイスをもとに、いったいどの点が誤っているのかをお伝えしていきたいと思います。
その1:過去最高益が続いているのに株価が下がっているなら買い?
よくあるアドバイスとして、「業績が良いのに株価が下がっているのであればいずれは上昇に転じるから買っておくべき」というものがあります。
これは一見正しいように思えます。確かに業績が好調な銘柄の中には株価が右肩上がりに上昇を続けるものが多いからです。でもこれは「絶対そうなる」わけではありません。
過去最高益が続いているのに株価が下がっている場合、「割安になっている」とか「これはチャンスだ。いずれ上昇するはず」と短絡的に考えるのは早計です。
そうではなく、なぜ過去最高益が続いているのに株価が下がっているのかを考えるようにしてください。
考えられるのは、過去最高益は確かだが、市場参加者が想定していたよりも利益が小さかった、もしくは、今期は過去最高益だが来期以降業績が伸び悩む、と市場参加者が予想している、というものです。
そう考えると、業績が好調なのに株価が下がっているならば買い時だ、と安易に判断するのは逆に危険であることが分かると思います。