金融機関は選びなおせる

 運営管理手数料や商品ラインナップは、各社によって異なります。それまで企業型に入っていた人が退職して個人型に移す場合は、それまでと同じ金融機関である必要はありません。したがって、自分で判断してもっと良いところがあれば、そちらに移した方がいいでしょう。

こうすればわかりやすい!職業別対応方法

 では具体的にどんなパターンがあるのでしょうか?確定拠出年金には「企業型」と「個人型(iDeCo)」があります。さらに職業によって、民間企業、公務員、自営業・無職、専業主婦(夫)といったパターンがあるため、とても複雑に見えます。企業型と個人型というのは言わば制度の問題ですから、ここから入るとややこしくなります。それよりもむしろ自分が今の立場からどういう風に転職するとどう変わるのか、という観点から考えた方がはるかにわかりやすく、スッキリします。

[1]民間企業に転職したとき
[2]公務員・専業主婦(主夫)になるとき
[3]自営業・フリーランスに変更になるとき、で、どうするかを解説していきます。

教えてくれたのは…

大江英樹(おおえ ひでき)
経済コラムニスト
大手証券会社を定年退職後、(株)オフィス・リベルタスを設立。確定拠出年金、資産運用、行動経済学、セカンドライフ支援の専門家として各種メディアへのコラム執筆、講演やテレビ出演多数。