株主優待で優待品を手に入れる

4.株主優待

 日本には株主優待という制度があり、該当銘柄の「権利付き最終日」に株を持っていればレストラン券やクオカードなど優待品が手に入ります。

 ただし、全ての企業が株主優待を提供しているわけではありません。「株主優待」で、提供する企業を絞り込むことができます。また、優待品の「割引券」や「飲食料」など、欲しいジャンルで細かく絞り込むこともできるので、便利です。

 投資した企業の株価が長期的に上昇していってほしいのは当然ですが、その株式を保有している間に金銭的なリターン(配当金)以外にも、このように優待が送られてくると長く楽しんで投資ライフを続けられます。

 ただし、優待品は企業の方針などで内容が変更になったり、廃止になることもあります。

 また、優待品を目当てに、株式投資したとしても、その企業の業績やニュースはしっかりと確認しましょう。業績が悪化すると、株価も下がり、優待も廃止になる可能性もあります。

米国投資デビューをしよう

 10万円あれば、世界のGDP(国内総生産)の約4分の1を占める米国の株式市場への投資も考えることができます。

 ただ、米国となると、企業情報を自分で取るのは少し手間がかかります。もちろん、投資信託でS&P500株価指数連動の商品もありますが、一般NISAを利用してETFに投資すれば、分散ができ、手数料も安く、株式のようにリアルタイムで購入できます。

 つまり、ETFは投資信託と株式のメリットを合わせた投資商品。株の画面で銘柄検索や購入ができます。

 また、ETF投資で米国市場をおすすめする理由は、米国のETF市場が活発だからです。あまり取引がない市場のETFだと、いざ売りたいと思った時に売れない可能性もあるのです。

 さらに、米国のETFは1口という単位から投資できるため、ETF銘柄の株価によるものの、数千~数万円といった少額での投資が可能です。

 米国のETFだと金(ゴールド)に投資するSPDR ゴールド・シェア(GLD)や、配当をたくさん出す米国企業だけに投資しているバンガード・米国高配当株式ETF(VYM)、物価の動きに連動する国債に投資するiシェアーズ 米国物価連動国債ETF(TIP)など、非常にユニークなものも多く、いくつかのETFを組み合わせれば、投資先を複数の資産に分散することも可能です。

投資の基本は分散

 10万円すべて1銘柄に投資をするのではなく、リスクが低めの投資信託と株式やETFの分散投資を考えてみてください。

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